今節というか、今日の特徴は「勝ち上がりレースの前に、勝ち上がりにまったく関係のないレースを走る」選手がいるということ。通常開催の初日ではありえないケースだ。今日は選考順位奇数順の選手が2回乗りで、1~4Rの一般戦を走っている。そのことについて、2Rを快勝した笠原亮が「朝走れたのはすっごく大きいです」と言っていた。選手によく聞くのは、「とにかく1回レースを走ってみなければわからないこともある」ということ。だから、初日の1走目というのは、その後のレースに向けての感触を得るためにも、重要なレースとなるようだ。しかも今日の場合、2回乗りの1走目が勝ち上がりに関係しないレース。そこで負けたとしても、足の方向性をつかむための試走のような役割にもなっているのだ。
5R、3着で勝ち上がった河野大は1R6着大敗。
「朝のレースはまったく方向性が違っていて、よくなかったんです。だから、レース後にペラを叩いたら、戦える足になっていましたね。朝を走った効果があった? ああ、そういうことになるかもしれませんね」
ここまでトーナメントは3個レースが終わっているが、各レース2回乗りの選手が2人ずつ3着以内に入って、セミファイナルに勝ち上がっている。枠の良し悪しもあるけれども、前半を走ったことが1回乗りの選手に対してはアドバンテージになっている可能性があるかも!? これは2日目の2回乗りの選手には当てはまらないかもしれない(全員がすでにレースを走っているので)。8R以降も2回乗り選手の成績に注目してみよう。