後半レースの天気はコロコロと変わった。7Rは曇り空の強い追い風。ところが8Rは雨が降って白波が立つ嵐のような大荒れ水面に。さらに9Rになると今度は太陽が顔を出し始める。刻一刻と表情を変える水面に、ピットの選手たちもこまめな調整を強いられていた。
7Rを逃げ切ったのは三重支部の高田ひかる。5着6着という土砂降りのような成績は、2日目後半戦1着、そして今日も1着を取って2連勝の快晴に変わった。この勝利で、明日の1走2着条件の勝負駆けに望みをつなげたかにみえた。
ところが7Rで2着に入った三松直美が家事都合で途中帰郷。高田の明日の出走回数が1回増えたため、2走14点が必要になった。外枠で1走2着条件と、2走2着3着条件。どちらがより厳しいかというと、後者かも。
ただし昨日からのレースぶりをみればわかるように、エンジンの雰囲気はいい。勝負駆けでどのようなレースをみせてくれるか楽しみだ。
悪天候の8Rは、イン塩崎桐加と2コース松本晶恵のマッチレースに。いったんは松本が差したが、2マークで塩崎が抜き返して逆転。これで三重支部は連勝。塩崎はシリーズ3勝目。明日のレース次第では準優1号艇も視野に入ってきた。
出場選手3人と小さな所帯だが、ピットでみる三重支部は雰囲気がいい。「これは加藤綾も続くかも」と思いながら9Rを見ていたら、ピット離れを失敗して6コース6着。まあ、傍から見た雰囲気どおりにレースは決まらないよね。
この9Rを勝ったのが土屋実沙希。2日目まで5着3着の成績だったが、これで本日1着2本。7Rの高田と同様に、雨のち快晴といった成績だ。
ピットに上がってきた土屋は心底うれしそうな表情。それを静岡支部のリーダー・長嶋万記もうれしそうに出迎えていた。
10Rは今節の最高齢・日高逸子のまくり一撃。正直、ピットなどで見かける日高の姿は昔に比べると齢を重ねたと感じるのだが、追い風5mでカド受けを1艇身以上出し抜くレースは若々しい。冗談抜きに、今節もっとも若いレースをしているのが日高かも。
この10Rで風に翻弄されて転覆したのが川野芽唯。2日目までシリーズリーダーだったのに、残念ながらケガで途中帰郷となってしまった。
ちなみに川野の転覆により、明日の出走数が1走増えたのは水野望美。こちらは6号艇で1走7点条件だったのが、4号艇と6号艇で2走13点条件に変わっている。
11Rの勝利は連日2マークでミラクルターンを決めている細川裕子。12Rはエースモーターがいかんなく力を発揮して香川素子。
これで3日目は終了。いよいよ明日は予選最終日。1着勝負の銘柄級がたくさんいる混戦模様のレディースオールスター。準優へ駒を進めるのは誰だ!?
(PHOTO池上 TEXT姫園)