BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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THEピット――大きな動きなし

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 準優組に朝から大きな動きは見られない……というのはまあ、いつものことではある。早くから試運転に出る選手がいることも多々あるが、今日はそうした選手も特に見当たらなかった。小野生奈が2R終了後に水面に向かおうとしているのを確認した程度だ。調整が本格化するのは、まさに3R以降ということになる。

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 入念なプロペラ調整をしていたのは、まず原田幸哉。何度か装着場に出てきて翼面のラインをじっくり確認しつつ、ペラと向き合い続けていた。その周囲には池田浩二、平本真之。愛知支部の結束は固い……いやいや、原田は長崎支部だ。BOATBoyの誌面を作っていると、今でもうっかり「原田幸哉(愛知)」とか書いちゃうことがちょいちょいあるのだが、やはり愛知の輪にいる原田はしっくりとくる。

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 田中信一郎も、“いつもの”ポジション=ゲージ擦りのテーブル付近に陣取り、ゲージを当てながら調整していた。田中の姿を本当によく、この場所で見る。オレンジのウェアがそこにあるのが、まるで壁にかけられた絵画を見ているかのように、当然のことのように思えてくる。

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 ほかにペラ調整は茅原悠紀。早い時間帯からペラ調整所に長く陣取っていたのは、準優組ではこれくらいだろうか。

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 菊地孝平が自艇のかたわらで、ヘルメットのシールドを取り換えていた。昨日とは天候が変わってきているから、それに対応したものだろうか。シールドのねじを締めている姿を見ていたら……あら、Tシャツに「SHO TERADA」って書いてあるぞ。どうやら昨年メモリアル優勝の記念品らしい。まあ、徳山で着るのにふさわしくはありますけどね。もちろん、テラショー応援団というわけではありません。

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 その寺田祥は、ひとまずゆっくりした時間を過ごしている模様。ほとんど姿を見かけることはなかった。白井英治も同様。この2人は、わりと朝はマイペースで過ごしていることも多いから、まさにルーティン通りの動きともいえる。徳山SGを予選上位で迎えた準優、ということの気負いはおそらくないだろう。今のところは。

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 さて、2Rで前田将太が6号艇から勝利して10マンシュウ! 田村隆信が「SGの最高配当ちゃうの?」と尋ねてきた。いやいや、一昨年のグランプリシリーズで、あなたの同期・伊藤将吉が252220円という特大マンシュウを出してますよ。その前はやはり85期の佐々木裕美が19万を出してるし。って、銀河系軍団、その分野でもすごいな。ともあれ、前田は昨日のFの鬱憤を晴らす激勝! 盟友とも言うべき篠崎仁志と視線を交わしながら、にっこりと笑っていた。ちなみに、出迎えた峰竜太と山田康二もニッコニコでした。(PHOTO/中尾茂幸 池上一摩 黒須田 TEXT/黒須田)