BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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THEピット――エンジン始動

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 毒島誠と桐生順平が、ずんずんとボートリフトに向かって歩いていく。いよいよ始動か! と思ったら、金子和之の水神祭でした。金子は埼玉支部だから、桐生先輩は当然参加。毒島も同地区として参加したというわけだ。リラックスした笑顔で金子を水面に放り投げてました。その様子は後ほど。

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 それが7R発売中のことだが、優勝戦組がぼちぼちと動きを見せ始めていた。まず馬場貴也が着水。いったん係留所に入って工具入れなどを置くと、3周ほど試運転。ほかに試運転をしている選手はいなかったので、2マークもしっかり回っていた。だいたいレースと同じ距離を走ったわけだ。

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 その後には毒島がプロペラを装着。それまでほとんど調整はしていないものと思われ、その後の試運転で感触を確かめることになるのだろう。また、桐生も同じくらいのタイミングでプロペラを装着。8R発売中になってから、いよいよボートを水面に下ろしていた。

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 太田和美は8R発売中にペラを装着。カポックなどをとりにいって、着水の準備を整えていた。まさにエンジン始動といったところか。

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 そして、地元の平高奈菜も8R発売中の着水だ。ボートをリフトに移動させる途中、艇運の係の方(元選手です!)が「がんばれよ!」と声を掛ける。にやりと笑う平高。ピットにいる全員の応援を背に戦うのは、アドバンテージになっているはずだ。ただ、やはりというか何というか、緊張感に包まれている雰囲気がある。混合記念の優勝戦、しかも地元。緊張するのが当然だと思うがどうか。

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 この時間帯までに動きが見られなかったのは峰竜太だけだった。まあ、近いうちに峰もボートを下ろすことになるだろう。ともかく、このあたりの時間帯まで、優出組に動きらしい動きは確認できなかった。つまり、6人それぞれが、ある程度納得できる仕上がりになっているということだ。毒島のパワーが断然ではあるけれども、一矢報いるべく戦えるだけの状態にみながあると考えていいと思います。(PHOTO/池上一摩 TEXT/黒須田)