BOAT RACE ビッグレース現場レポート

BOAT RACE ビッグレースの現場から、精鋭ライター達が最新のレポートをお届けします。

THEピット――いつも通り

 

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 スーパー勝負駆けファイナルの朝、といっても、いつものSGファイナルの朝である。今日は10時頃からレディースチャレンジカップ優出インタビュー、1R発売中にチャレンジカップ優出インタビューがあったので、けっこう長い時間、優勝戦メンバーがピットを留守にしている。特別選抜A戦を勝てばベスト18に望みが残る松井繁や、なんとしても賞金を上積みして賞金ランク8位をキープしたい岡崎恭裕と、勝負駆けを残す選手もいるが、二人ともリラックスしている様子で、やるべきことを淡々とこなす、といった感じだった。岡崎は、8位キープに強い思いを語っていたけれども。

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 チャレカ組で真っ先に動いたのは、片岡雅裕だ。2Rのエンジン吊りに出てきて、終わるとそのままボートを着水している。SG初優出でも、やはりやることが変わるわけではない。雰囲気もいつも通りだ。

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 その頃には、馬場貴也もペラをモーターに装着し、動き出す準備を始めていた。声をかけると、いつもの笑顔。ひとまず、その表情に不穏な要素はひとつもなかったと思う。当然、テレビカメラにスチールカメラと多くのレンズが馬場に向けられるわけだが、それにも動じた様子はなく、こちらもいつも通りだ。

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 赤岩善生、石野貴之も近いタイミングで準備を始めている。石野はすでに勝負モードに入っている雰囲気で、ただしこれもいつものことだ。赤岩の表情は、昨日よりもむしろ明るく感じられた。

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 毒島誠とは、インタビューから帰ってきて装着場へ向かう途中ですれ違っている。毒島のほうから爽やかに、おはようございます、の声。今年は2度のSG制覇に立ち会ったわけだが、彼も本当に変わらない。というか、礼儀正しい。その雰囲気は、ファイナルの朝ということでかえって緊張しているこちらを、ふっと和ませてもくれる。

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 で、気のせいなのかもしれないが、峰竜太の顔つきがかなり力強く見えた。まあ、だからどうだといえないのもこの人なのだけれども。ただ、2号艇での優勝戦の朝にしては、ちょっと違和感を覚えた。いつも通りに見えなかったのは、ずばり峰だ。

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 レディースファイナル組も、インタビューから戻るとそれこそいつも通りに、テキパキと動いている。驚いたのは日高逸子と山川美由紀が整備室に入ったこと。日高は女子のなかでは節イチを争うはずなのに。もちろん、大きな整備をしたとは限らないが、優勝戦の朝の動きとしては驚かされた。山川は一発を狙っての整備だろうか。

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 小野生奈は、いきなり係留所に向かっている。小野のボートはすでに係留所につながれていたのだ。朝の試運転後にボートを上げなかったのだろう。いつでも試運転に飛び出そうというあたりが小野らしいといえば小野らしい。大山千広は、新兵の作業もあるから忙しい。小野もピット内を走っていたが、大山はもっと走っていた。その間にもペラ調整所に姿があり、調整作業も入念だ。

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 今井美亜も、早々にプロペラ調整を始めている。そして1号艇の守屋美穂は、早々に試運転を始めている! 水面に飛び出したタイミングは小野よりも早かった。レースでのゴールも一番乗りなるか!?(PHOTO/中尾茂幸 池上一摩 TEXT/黒須田)