さてさて、内枠vs外枠のブロック団体戦の経過並びに結果は……?
【5R】
地元の②栢場優子がコンマ04まで踏み込んで鮮やかな差し一撃。差されたイン①大豆生田蒼もバックで2番手を取りきり紅組の必勝態勢に見えたのだが、2マークで大豆生田が振り込み後退。あれよあれよと外枠のルーキートリオが2・3・4着に繰り上がり、白組がさらにポイントを伸ばした。今節、何度も目にした道中逆転パターンだ。パワー的には5コースから難なく2着に進出した浜先真範13号機がやはり抜群の気配だった。
紅組/1・5・6着=13点
白組/2・3・4着=18点
白組13-4
【6R】
昨日から直線の伸びがやや落ちている②澤崎雄哉×エース64号機。今日はさらにスタ展&展示タイムともに伸びて行くムードがなかったが、あるいは手前に引き寄せたか。スリットで半艇身先行するイン①外崎悟を、素晴らしい回り足で差しきった。捌きタイプの選手だけに、今日の出足寄りの調整が合っているのかも知れない。レースは澤崎~外崎~③新開が早々に抜け出し、今節4度目の白組グランドスラムだ。
紅組/4・5・6着=7点
白組/1・2・3着=24点
白組14-4
【7R】
なんとか1ポイントでも挽回したい紅組。④森岡真希がカドから握って攻めたが、イン①松井洪弥には届かない。すんなりのイン逃げで23221着とオール3連対を継続中だ。松井のパワーは回り足Aで直線B、トータル中堅上位レベルと見ている。団体戦としては、自力で攻めた森岡が2番手で食い下がったものの、3番手をルーキー③井上尚悟ががっちりキープ。「1着3着で勝利確定」という団体戦の黄金律を早々に成立させた。
紅組/2・4・5着=14点
白組/1・3・6着=17点
白組15-4
【8R】
リング交換などで着実に舟足をアップさせた①谷川里江が獅子奮迅の逃げきり。例によって④今泉友吾が素晴らしいレース足で軽々と2着を奪ったが、同じく地元の②藤原菜希がしぶとい立ち回りで3着をキープ。紅組が1ポイントを返した。心配なのは⑤上田龍星のレース足で、昨日同様にまったく精彩のない足色。明日はメイチの①①条件になりそうなのだが、今日のままの機力ではあまりにも厳しいだろう。
紅組/1・3・5着=18点
白組/2・4・6着=13点
紅組5-15
【9R】
ここはもう大方の予想通り白組の独壇場。インの①佐藤博亮が逃げて②松尾充が差して団長の③渡邊雄朗が露払い役で紅組の追撃を阻止して、今節5度目の①②③ダァーー決着! あまりの圧勝ぶり&縦長の展開すぎて、パワー鑑定はできない。
紅組/4・5・6着=7点
白組/1・2・3着=24点
白組16-5
【10R】
今日のレースでもっとも順位が入れ替わる激闘になった。まず、1マークで4カドから冷静的確な差しハンドルを突き刺したのは④小池礼乃。このまま押しきるかに見えたが、今節の礼乃はまったく機力に余裕がない。2マークで①鈴木諒祐のツケマイに沈み、さらには③下寺秀和の差しも浴びてレースは白組2艇のマッチレースになった。その態勢は常に鈴木に分があったが、3周1マークで下寺が乾坤一擲の全速パンチ。強烈なツケマイが炸裂し、1・2号艇の天下だった今日の江戸川で唯一の3コース勝利を決めた。天晴れの一語。下寺の足はBB誌の三島敬一郎が前検から惚れ込んでおり、明日以降も注意しておきたい。それから、ターン回りが実に粘っこい⑤倉持莉々も要警戒。
紅組/3・4・6着=7点
白組/1・2・5着=24点
白組17-5
【11R】
ペラとギア整備で行き足も乗り心地もアップした①喜井つかさが堂々の逃げきり。さらに③魚谷香織も節イチ候補④中田達也のカド攻めをガッチリ受け止めて、久々の紅組ワンツーを決めた。敗れたとはいえ中田の鬼足に陰りは感じられない。正解を掴んだっぽい喜井の軽快な足は、明日の勝負駆けでも威力を発揮しそうだ。
紅組/1・2・6着=19点
白組/3・4・5着=12点
紅組6-17
【12R】
今日になって、やっとこさ①香川素子27号機のパワーが余すところなく噴出した。前半2Rの2コース差しも半端なかったし、このレースのイン逃げも明らかなパワー勝ち。5コースから強烈なツケマイで迫った⑤板橋侑我をバック直線だけで2艇身ほど突き放した。テクニックも含めて、文句なしに紅組の特攻隊長と呼んでいいだろう。ただし団体戦は、紅組が優位を保ちながら最後の最後に②平高奈菜がハナ差の逆転6着を喰って、体が入れ替わってしまった。この1ポイントの推移が、あるいは最終日に大きく響くかも?
紅組/1・4・6着=15点
白組/2・3・5着=16点
合計ポイント
紅組6-18白組
嗚呼、3日目を終えての12ポイント差は、三国の10ポイントを上回る大差に……三国の予選は3日間だったが、こちらはあと1日だけ予選が控えている。明日、これ以上の大差になるようなら、紅組は予選の時点で崖っぷちと考えてもいいだろう。(photos/チャーリー池上、text/畠山)