BOAT RACE ビッグレース現場レポート

BOAT RACE ビッグレースの現場から、精鋭ライター達が最新のレポートをお届けします。

TOPICS 4日目

団体戦&勝負駆けダイジェスト

【5R】礼乃の殊勲で紅組ブレイク!
①國分将太郎②坂本雄紀③高井雄基
④富樫麗加⑤小林愛実⑥小池礼乃

 昨日1RのFで人気を落としていた小池が、アウト6コースからゴキゲンな伸び足で突出。やんわり絞め込んでのまくり差しから、バック直線もするする伸びて先頭に躍り出た。6コースが利く江戸川とはいえ、天晴れなアウト快勝。何がどう当たったか、昨日よりはるかにアップした行き足~伸びは明日以降も要注意!
 準優への勝負駆けは富樫ひとり。2走14点が欲しい身の上で3着⇒【12R2号艇で2着】という微妙にタイトな条件を残した。
※団体戦は1×3着を取りきった外枠紅組が殊勲のブレイク! 初日にルーキーの事故によるブレイクはあったが、紅組が外枠から着順だけで勝ちきったのは初めてだ。
紅組11-14白組

【6R】台風の目・岩下まくり!
①清水沙樹②清埜翔子③喜多須杏奈
④岩下巧斗⑤渡邉健⑥横田海人

 連日3点台とは思えない好レースを魅せている岩下が、ついに4カドから一撃まくりで待望の初勝利。スリット近辺の行き足もゴキゲンだったが、初動のタイミング~1マークの入射角&スピードまで実に完璧なまくり旋回だった。この1着で暫定8位に浮上しつつ、後半は【12R5号艇で1着連勝なら?】という予選突破の可能性も残した。この勢いなら、もしかして??
 昨日まで紅組トップの清水は絶好枠を生かしきれず3着まで。2着・清埜に暫定1位の座を明け渡したが、後半11Rを待たずに準優当確ランプを点した。清埜は8.33で予選フィニッシュしつつ、準優2号艇以内も確定させた。1号艇か2号艇かは、速報で伝えたように11Rの清水次第。【4号艇の清水が1着なら清水、2着以下なら清埜のトップ】だ。
※団体戦は上位が紅白白で「6着を取った方の負け」という混戦モードに突入。その争いは横田vs喜多須の接戦となり、最後の最後に喜多須が5着に浮上した。紅組の2連勝。
紅組12-14白組

【7R】嬉しすぎるイン逃げ
①中野孝二②鰐部太空海③前原大道
④田村美和⑤樫葉新心⑥宮崎安奈

 昨日までモンスター級のスリット足を見せていた鰐部だが、今日はチョイ伸び程度。イン中野孝二を煽りながらの2コース差しは届かず、中野がソツのないインモンキーでしっかり逃げきった。
「正直、(イン逃げは)無理かと思ってました、メチャクチャ嬉しいです」
 レース後の中野は息を弾ませながら心境を語った。2着に敗れた鰐部は、それでも速報で伝えたとおりこの時点でシリーズリーダーが確定! 準優~優勝戦1号艇の花道の権利をGETした。3着・前原も暫定4位で当確ランプが点灯した。
※団体戦は中野の奮闘もあって1-2-3の上位着独占。白組が6度目のグランドスラムで連敗を2で止めた。
紅組12-15白組

【8R】2日連続の大技炸裂!
①山下奈緒②中川りな③深川真奈美
④相馬翔⑤塚越海斗⑥青木蓮

 今節キレッキレの旋回を見せている深川が2日連続の3コースまくり差し快勝!! 初戦の6着ビハインドを見事に跳ね返し、7.50=暫定4位で準優への当確ランプを点した。明日も3号艇なら「3日連続3コースまくり差し1着」の離れ業を成し遂げるかも?
 一方、最アウトから準優好枠を狙った青木は、大まくりが相馬まくりの航跡と重なってぶん流れ。終始後手後手の展開から5着を取りきるのがやっと。6.67=暫定6位で首筋の寒い予選フィニッシュとなった。
※団体戦は今節の合言葉「やられたらやり返せ!」。紅組がしぶとく1~3着を独占し、白組に並ぶ6度目のグランドスラムを成功させた。
紅組13-15白組

【9R】厳しすぎたレース足
①高井雄基②若林樹蘭③津田陸翔
④平田さやか⑤島倉都⑥佐藤ほのか

 白組の準優へ2着以内が欲しい樹蘭の2コース差しは届かず、高井がしっかりイン逃げ。バックは1-2態勢で樹蘭が最低ノルマを取りきるかに見えたが、とにもかくにもレース足が弱い。回るたびに同期の津田や紅組団長・平田の猛追を浴び、凌ぎきれずに4着までずり下がった。わずかな可能性は残るが、ほぼほぼ赤信号の6.00で予選フィニッシュ。今節の樹蘭は、同期の津田・青木らと実戦パワーが違い過ぎた。樹蘭を追い抜いて2着に浮上した津田、3着の平田はともに準優当確。
※団体戦は樹蘭が飛んでも高井-津田のワンツー決着で白組の快勝。
紅組13-16白組

【10R】ドリーム戦士の意地
①大豆生田蒼②中澤宏奈③前田紗希
④河内一馬⑤國分将太郎⑥金子龍斗

 3着条件の大豆生田がインからカッチリ逃げきり快勝。ドリーム1着から重い着を並べたが、最後は2連勝で準優圏内に舞い戻った。「足はかなり良いはず」と本人も自信ありげで、準優は外枠からでも楽しみな人機だ。一方、是が非でも1着が欲しかった前田は気持ちが空転したか、コンマ48の超ドカ遅れ。必死のパッチで追い上げたが、5着に食い込むのがやっとだった。
※団体戦は1-6-5の混戦モードで焦点は5、6着争いに。前出、ドカ遅れで最後方を余儀なくされた前田が河内を抜き去って5着GET。個人の勝負駆けには失敗したが、紅組勝利に貢献することはできた。
紅組14-16白組

【11R】紅組トップは……
①坂本雄紀②登玉隼百③村松栄太
④清水沙樹⑤湯淺紀香⑥高憧四季

 1着で紅組の逆転トップに返り咲く清水が、ここも伸び仕様のチルト1.5で一撃勝負に。4カドから鋭く伸びたがまくりきるだけの勢いはなく、逃げる坂本を捕えきれなかった。登玉にも競り負けた清水は3着=7.67で紅組2位が確定。結果待ちの清埜翔子が紅組のリーダーとなった。2着の登玉も白組の2位を確定させている。
※団体戦は白組がワンツーパンチで圧勝。
紅組14-17白組

【12R】悔しい1着、嬉しい3着
①宇野弥生②富樫麗加③安井瑞紀
④中山翔太⑤岩下巧斗⑥高山弘斗

 紅白の勝負駆け選手(結果待ちも含む)が入り乱れた今日イチのサバイバルカード。たとえば紅組は「宇野が逃げて富樫が4着以下なら宇野当選・富樫落選」、たとえば白組は「中山5着、岩下4着なら暫定8位の樹蘭が大逆転突破」などのスパイスが隠されていた。
 いざ実戦は、宇野が逃げて富樫が差してのワンツー決着。こうなると宇野は条件を満たせず、地元の富樫が準優圏内を守りきった。より複雑な条件が重なる白組は、5コース岩下が豪快にぶん回してバック2、3番手に進出。激戦の末に3着を取りきり、白組6位に滑り込んだ。6Rの4カドまくりと言いこの5コース全速握りマイといい、初めての準優入りに相応しい1日。文句なしの「勝負駆けMVP」を捧げたい。
※団体戦はすんなりワンツーを取りきった紅組の圧勝。昨日の4点差からトータル2点差まで肉薄した。

4日間の総合ポイント
紅組15-17白組

(phtos/チャーリー池上、text/畠山)