BOAT RACE ビッグレース現場レポート

BOAT RACE ビッグレースの現場から、精鋭ライター達が最新のレポートをお届けします。

敗退県、続々……

f:id:boatrace-g-report:20190725181528j:plain

 3日目にして、“敗退”が決まった都道府県が出てしまった。まず広島県。代表の前本泰和が負傷により帰郷。7Rで大きく弾き飛ばされてしまった際に右ひざを強く打ったようだ。今年は広島カープの調子がいまひとつ上がっていないが、水上の甲子園でも広島代表が消えてしまった。広島出身の方は無念であろう。

f:id:boatrace-g-report:20190725181702j:plain

 つづいては兵庫県。吉川元浩がやはり負傷による帰郷だ。甲子園球場の所在地である兵庫県、吉川はお膝元から水上の甲子園に乗り込んできたわけだが、残念ながら優勝ならず。今年に入って誰よりも突っ走ってきた吉川だが、一時停止といったところか。傷を癒して、再度猛スパートをかけてもらいたい。ちょうど帰郷する吉川と顔を合わせたが、やはり表情はさえなかった。

f:id:boatrace-g-report:20190725181758j:plain

 無念極まりないのは、岩手県か。7Rで前本泰和を張り飛ばしたのは岩手代表の菊地孝平。これが不良航法をとられてしまった。ドリーム戦でもとられていた菊地は、節間2度の不良航法で賞典除外。優勝への道を閉ざされてしまった。2日目連勝、今日の前半も2着とドリームの減点を巻き返していただけに、これは痛恨。岩手への思いもそうだが、なによりここは地元水面。複雑な感情が渦巻いているだろう。それでもレース後は本体整備。明日以降も地元甲子園を盛り上げるべく奮闘する。

f:id:boatrace-g-report:20190725181829j:plain

 なお、2Rで転覆した篠崎元志も、負傷により途中帰郷となってしまった。昨年手術した右肩ということで心配だ。12Rは走ったが、そこで痛みが悪化したか。とにかく、SG復帰戦となるメモリアルまでそう間もないのだから、早い快癒を祈りたい。篠崎は福岡代表だが、21世紀枠でもあり、福岡代表はもうひとり、瓜生正義が残っている。勝負駆けはかなり厳しい条件だが、元志の分も奮闘してほしいところだ。

f:id:boatrace-g-report:20190725181905j:plain

 準優進出が絶望的である都道府県も出てしまっている。青森、秋田、山形、栃木、新潟、山梨、岐阜、富山、和歌山、愛媛、岡山、長崎、熊本、沖縄が明日1着もしくは連勝でもボーダーに届きそうにない。もちろんボートレースは何があるかわからないので、明日も気合駆けを期待したいところ。富山代表の今井美亜は、試運転を終えてあがってくると、「明日は、だーいじょーぶだ~」とニッコリ。マジで!? と返したら、もういちど繰り返した。足が上向いたと受け取っていいだろう! 1R1号艇。逃げ切っても4・00にも届かないのだが、富山のファンのためにも、あきらめない走りを見せてほしい。

f:id:boatrace-g-report:20190725181959j:plain

 長野県生まれの私は、本家甲子園では長野代表がけっこうすぐ負けちゃうので、何度も何十度も寂しい思いを味わったものだ。実は従兄が甲子園出場しているのだが、なんと開会式後の第一試合で負けて早々に甲子園を去ることになり、ずっこけたこともある。だから、予選突破が厳しい選手の出身都道府県のファンも寂しい思いをしていると推測する。しかし、ボートレース甲子園は、残念ながら3人の選手は帰郷してしまったが、明日も明後日も明々後日も走る! 舟券も売る! 今日は山形代表の多田有佑が2着に突っ込んで“ピンマン”を叩き出したり、鹿児島代表の藤崎小百合がやはり2着でピンマンを演出したりとB級組も奮闘を見せた。明日からも地元ファンの思いを胸に熱闘を見せてくれるはずだ。ボートレース甲子園、まだまだ折り返し地点。明日からも栄えある第1回をおおいに楽しみましょう!

f:id:boatrace-g-report:20190725182033j:plain

 さて、SGや記念とも変わらない面々が18位以内を占めるなか、前期A2級の三浦敬太が17位に食い込んでいる。同郷・畠山も三浦絡みの舟券をガッチリ獲って、興奮気味だ。そんな畠山に対して、三浦は「畠山さん、痩せました?」と心配している。おぉ、何という道産子愛よ。今日は儲けたはずなので、山ほど呑んで食べて、明日には太っていると思います。そう言ったら大笑いする三浦なのであった。なんとしても予選を突破して、さらに畠山をエキサイトさせろ!(PHOTO/池上一摩 黒須田 TEXT/黒須田)