BOAT RACE ビッグレース現場レポート

BOAT RACE ビッグレースの現場から、精鋭ライター達が最新のレポートをお届けします。

準優らしい空気

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 水入りがあっての5日目。選手たちの動き出しは早いように見受けられる。昨日は何もできなかったわけだから、まずはモーターの動きを確認したいと考えるのは自然なこと。準優組も朝から精力的で、1R前から試運転を走る選手が数多く見られた。井口佳典と田村隆信の銀河足合わせとか。井口は陸に上がるとさっそくギアケースを外し始めてもいる。1日モーターを動かさなかったことで、何か変化はあっただろうか。

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 そうしたなかで、今日もまだモーターを乗せていない山崎智也。狙いがあるのかもしれないが、余裕と映る。2R発売中は、モーター架台をボートリフトの付近まで運ぶ“新兵仕事”もをやっていたりして。智也が架台運んでるよーーーっ! これはなかなかレアなシーン。マスターズチャンピオンに来たとしても、新兵ではないですからね。ピット取材を始めて14年、たぶん初めて見たシーンである。

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 智也はそんなふうだが、準優の朝ということで、やや空気が引き締まったようにも感じられる。SGのような準優メンバーとなり、さすがに緊張でカタくなるということはありえないが、それでもギアが一丁入った、というか。予選トップの桐生順平も、目つきが一段と険しくなったように感じる。カタくなどなっているはずもないが、今日のレースの意味を考えれば自然と気持ちは高まっていくだろう。

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 わかりやすいのは峰竜太。スイッチが入ると、途端に不愛想になる(笑)。それは正確ではないが、昨日まで笑顔で峰のほうから手を振ってきたりするのに、挨拶をしてもそっけなく返すのみになるのだ。つまり、レースに対してなのか調整の方向性に対してなのか、集中力が高まって己の世界に入り込む。もちろん、緊張感も高まる。朝のうちからそんな峰と会ったりすると、大一番が近づいてきているのだな、と感じ入ったりするわけだ。

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 あ、智也が余裕そうだと書いたが、守田俊介も、ですね。守田流の過ごし方というか、とにかくゆったりと時間を送っている。ピンクのTシャツ姿でエンジン吊りにやってきて、終われば控室へ。こうして自分のペースを作っていくわけだ。高校野球のほうの第1回大会優勝は京都二中。ボートレース甲子園も京都が優勝旗をかっさらうのか。ちなみに、夏の高校野球が甲子園球場で行なわれるようになって最初の優勝は広島商でした。前本さーん。

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 さてさて、5人の途中帰郷が出てしまったので、今日の一般戦組は4人を除いて全員が2回乗り。1Rを快勝の前川守嗣は次が5Rということで、勝利の余韻に浸る間もなく、速攻で2走目の準備に取り掛かっている。今日は一昨日までにも増して暑い一日だが、汗をかきかき、猛奮闘だ。それぞれの故郷のファンのみなさん、猛暑のなか奮闘する一般戦組にもエールを送ってくださいね!(PHOTO/池上一摩 黒須田 TEXT/黒須田)