緑の日
祝日の「緑の日」は５月４日だが、今日の児島水面はまさにグリーンデイ。緑のカポックが縦横無尽に駆け回った。ずらずら並べてみよう。
１Ｒは⑥瓜生正義が前本泰和の豪快な４カドまくりに連動、ズッポリのアウト差しで２着をもぎ取った。展開一本の２着とはいえ、チャンスを生かしきるスピードは流石の一語だ。３連単④⑥①28990円
２Ｒは⑥篠崎仁志が実に粘っこい走りで後方から３着争いに加わり、的確な捌きとなかなかに力強いレース足で舟券に絡んだ。３連単①⑤⑥3370円
３Ｒはチルトゼロで臨んだ⑥枝尾賢が前を行く④深川真二に肉薄、これを鮮やかに交わしてまたまた３着に飛び込んだ。３連単①③⑥5320円
５Ｒは⑥羽野直也が６コースから１マークも道中もしっかり攻め込んで２着入線。コそのゴキゲンなスピードのみならず、49号機の実戦足もキラリ光るものがあった。３連単②⑥⑤21750円
前半戦は以上の４個レース。こうして振り返ってみると、すべて福岡支部の６号艇が舟券に絡んだことになる。で、後半戦に突入してもグリーンカポックの勢いは止まらない。
７Ｒは⑥白井英治がじんわりの前付けで５コースに侵入。さらに中凹みのスリット隊形を捉えてスタート攻勢から激辛の差しハンドル～２マークも惚れ惚れするような好旋回で楽々２着を奪いきった。まさに百戦錬磨の捌き。３連単①⑥②2420円
８Ｒも⑥菊地孝平が⑤秦英悟のバナレ遅れを咎めて５コースに鎮座。強烈なスタート攻勢から外から外への握りマイでガッチリと２着をキープした。運もパワーもいい感じで、この６号艇２着がＶ戦線でモノを言う可能性もありそうだ。３連単①⑥②2570円。
続く９Ｒは今日イチの大乱戦。イン茅原悠紀のドカ遅れから激しい空中戦となり、さらに道中では⑤寺田祥の転覆に④丸野一樹が巻き込まれ、さらにさらに最終ターンマークで３番手の茅原のミスターンに乗じて⑥高野哲史が大逆転の３着、という劇画チックな展開で本日７本目の緑カポック祭とあいなった。３連単③②⑥15370円。
この大漁旗でさすがに６号艇の舟券は売切れ御免。もしも最終レースで⑥西山貴浩が絡んだりしたら、「福岡支部の６号艇５人衆がすべて連絡み」というなかなかな快挙だったが、ドリーム戦の６コースはとことん遠すぎた。
前付けありピット離れ遅れあり好旋回あり好パワーあり……その要因は複雑に入り組んでいたのだが、それにしてもスロー勢が幅を利かせるＳＧで「６号艇の７発絡み」は非常にレアなケースだと思われる。
もしかして、児島の６号艇や６コースって意外と舟券に直結しやすいのかも??
などと考えた私は、さっそく直近１年の６コースの３連対率を調べてみた。上から順に並べてみよう。
★６コースの３連対率ランキング
①江戸川 29・3％
②戸田 27・9％
③平和島 27・2％
④鳴門 24・9％
⑤多摩川 23・5％
⑥宮島 22・7％
⑦児島 22・2％
まあ、江戸川・戸田・平和島はちょいと変態チックな水面だから別格になるとして（笑）、児島の６コースはなかなか活躍しているのですな。驚くほどの数字ではないけれど、明日からも緑カポックの選手を軽視することなく舟券に絡める手はありそうだ。今日の３発の万舟も含めて、「６号艇が絡めば配当が跳ね上がる」はＳＧの鉄則中の鉄則なのだから。
さてさて、児島のモーター群は１月の初下ろしから私なりに馴染みのある対象なので、今節は初日から過去の素性×今日の舟足を掛け合わせて全選手のパワー評価をざっくり列挙しておきたい。
独断の全選手パワー評価
★上位（Ａ以上） 特記事項
菊地孝平 A+【出Ａ・直Ｓ】前検より直線は落ちたが好バランス！
羽野直也 Ａ【出Ａ・直Ａ】回り足中心にレース足が強力でモロに選手向き
峰 竜太 Ａ【出Ａ・直Ａ】当然のように逃げきり無双モードに突入してしまうのか??
篠崎仁志 Ａ【出Ａ・直Ａ】展開の利が大きい３・１着も実戦足がキラリ光った
前本泰和 Ａ【出Ｂ・直Ｓ】手前に寄せても伸びる、なんとも不思議なパワー
吉川元浩 Ａ【出Ｂ・直Ｓ】ペラ調整に難渋も合えば出ないわけなし！
上平真二 Ａ【出Ａ・直Ａ】ややターンで滑る感じも合えば出ないわけなし！
★中堅上位（B+）
石野貴之 互角以上に戦えるムードも上位にはやや一息かも
篠崎元志 中間整備で27%の足ではないがＡまでは？
久田敏之 行き足は好ムードも期待したほどの迫力はまだ一息
坂口 周
原田幸哉
西村拓也
永井彪也 直線は上位レベルで一撃注意
柳沢 一
仲谷颯仁
毒島 誠 出足～行き足にやや余裕があり力量的にＶ圏内か
上野真之介 長田と競り合ってなかなかの迫力
長田頼宗 上野と競り合ってなかなかの迫力（笑）
★中堅（Ｂ）
新田雄史 毒島との叩き合いでわずかに劣勢だった
松井 繁 後方での競り合いも、優勢な足色を何度か見せた
池田浩二
金子龍介
山口 剛 しぶとい実戦足を見せ底上げが期待できる
桐生順平 道中で競り負けるなど合わせきれてない印象
西山貴浩 前検よりも上向いて戦えるムード
白井英治 外枠から素晴らしいテクで２・２着も選手クオリティか
磯部 誠
徳増秀樹 例によって直線トップ級も出足系統は厳しい
守田俊介 前半キャビキャビ、後半は戦えるレベルに
魚谷智之
寺田 祥 直線は上位の一角も回り足甘い。転覆でさらにダウンも？
秦 英悟
高野哲史
枝尾 賢
平本真之 11Ｒ転覆で足落ち警戒
湯川浩司 明日以降もスリット足一変に警戒
平高奈菜 期待した女子力もイマイチで
深川真二 出足系統はそれなりにしっかり
瓜生正義 最終ターン漏れ、威張れるムードなし
佐藤 翼
岡崎恭裕
★下位（Ｃ）
興津 藍 キャリアボデー交換でやや上向きも
桑原 悠
深谷知博 不良航法などリズムも悪化
石渡鉄兵
今垣光太郎 待望の３カドもスリット伸びず、非力感あり
萩原秀人
市橋卓士
稲田浩二
★ワースト級（Ｄ～Ｅ）
茅原悠紀 起こしから変調、最後もターン漏れで逆転負け
丸野一樹 もらい事故で大差の惨敗、現状ふんだりけったり
もちろん、わずか１日だけの足色ですべてを見切れるわけもなく、大なり小なり見立て違いはご容赦いただきたい。私自身も今後の特訓や実戦を踏まえて日々修正を重ねるつもりなので、明日以降も当欄の最後に修正したランキングを載せていきたいと思っている。眉に唾を付けつつ舟券作戦の参考にしてくださいな。（photos/シギー中尾、text/畠山）
