BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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大混戦団体戦!の4日目前半ピットから

 団体戦はルーキーズがリードして4日目に突入。一発目の5Rは小池礼乃が6コースから激勝! さらには富樫麗加が3着に入って、外枠からレディースがブレイクしたことになる。小池は真っ先にピットに戻ってきて、深川麻奈美と中川りなに向けてピース! なにしろ6コース勝ちという大殊勲なだけに、小池の周辺は一気に華やいだ。小池は昨日Fを切っていて、だからレディースが団体優勝しても団体賞10万円はもらえないのである。しかし、レディースの勝利に貢献したいと奮闘! 6コースから内枠のルーキーズを打ち破ったのは値千金、いや、値億金!

 もちろん、3着に食い込んだ富樫も団体ポイントをゲットへの大きな貢献。というわけで、深川と中川は富樫をも礼賛! 富樫は破顔一笑となって、ガッツポーズを見せていた。そうか、小池と富樫と中川は112期の同期生だ。まずはこの期が、レディース巻き返しの原動力になったのである。

 6Rは今節好レースを見せている岩下巧斗がカドまくりで快勝。岩下としては会心の一撃である。

 ただし、団体戦は混迷模様。2番手を差した清埜翔子、3番手をインから残した清水沙樹が走ったのだ。清埜と清水は得点率トップを争っており、清水もアタックを仕掛けたものの、清埜が先着。ひとまず暫定トップに立っている。

 これで喜多須杏奈が5着以上ならレディースにポイントが入るのだが、嗚呼、喜多須はシンガリ追走。ルーキーズが岩下の快走と渡邉健、横田海人の踏ん張りで内枠のレディースをブレイクする様相となっていた。3周1マークに差し掛かるところでも、喜多須はやや離れた6番手である。

 ところが、その3周1マークは後方が実況(リプレイ)に映されておらず、何が起こったのかわからないのだが、3周2マークで喜多須が横田に対して5番手先マイを仕掛ける光景が映った。あら? 喜多須が追いついた? そして喜多須は逆転! レディースが2着3着5着でポイントをもぎ取る格好となったのだった。まさかの“戦犯”となってしまった横田は実に悔しそうに戻って来ていて、カポック脱ぎ場で己を責めるように「んもぉぉぉっ!」と唸りをあげているのだった。仲間たちへの申し訳なさもこもっていただろうか。この悔しさを明日へつなげるのだ、横田くん!

 さて、4Rで大逆転1着、後半に勝負駆けを残した若林樹蘭がレース後、大急ぎで本体を外して、台車に乗って整備室へのエレベーターに乗り込んだ。間違いなく整備、部品交換である。江戸川のモーターは初下ろしから約2カ月、グラチャンの尼崎と似たような使用頻度。もしかして、尼崎で大流行したセット交換!? 整備後に本人に聞いたら、ピストンリング交換とのことだった(新品と中古の両方を入れたとか)。もちろん、これは勝負駆けのための大勝負整備である。ただ、今回は誰もセット交換をやってないんですよね。尼崎の状況もあって、控えられているのでしょうかね?

 あと、中山翔太のボートにはモーターが乗っておらず、なんと6Rが終わってもそのまま。なにしろ得点率6位とボーダー上だから、まさに勝負の本体整備をしているものと思われるが、残念ながら江戸川の整備室は装着場とフロアが違うので様子をうかがうことができませんでした。直前情報はぜひチェックを!(PHOTO/池上一摩 TEXT/黒須田)