BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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宮島グラチャンTOPICS 2日目

 

 

 

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 いやーーー、まずは帽子を脱ぎつつ、このテッペンハゲ頭を下げねばならないだろう。はい、断然の節イチは、深川真二でありました。昨日のドリームの行き足~伸びを見た瞬間にアチャーーッと思ったのですが、もう言い逃れはできませんな。前検のパワー診断で、あれだけのド派手なSSSパワーをたかだかAランク程度に過小評価してしまい、どーもすいませんでした!!

 

 

 

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 今日の6Rも凄かった。内3艇ほぼ横並びのスリット隊形から、3コースの深川だけが伸びる伸びる伸びる。2コースの馬場貴也がモミモミしてたのは確かだが、それにしてもケタチの伸び足だった。児島マスターズの今村豊パーフェクト26号機(こちらは新型モーター)を彷彿させる悶絶パワーだったな。

 で、後半11Rのイン戦はいちばん遅いスタートからグイグイ伸び返し、1マークの手前ではぴったり1艇身ほど抜け出してたし。1マークを回って3秒くらいで2艇身ほど突き放したし……伸びだけじゃなく、全部の足が節イチかも知れないな。昨日、峰竜太のことを「最終日最終レースの白カポ云々」なんて書いたが、同じ佐賀支部にもっともっとそれに近い男がいたのである。ザビエル脱帽。

 

 

 

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 さらにパワー以外にも言及するなら、深川は「前付け」という強力な武器も兼ね備えている。単なる伸び特化型なら危険な冒険だが、全部の足が強いのだから100m起こしくらいまでなら「必勝ゾーン」。今日の2度のスロー起こしで自信も深めたはずで、明日の6号艇は9割がた動くと予言しておこう。もちろん、この6号艇をクリアして4連勝となれば、SG初戴冠+おまけの大記録も夢ではなくなるな。あの足なら、普通にありえるなぁ。そんなことになったら……深川のことを息子のように可愛がっている唐津駅前屋台の美好子ママが卒倒しちゃうかも?? などと要らぬ心配までしてしまう2日目であった。

 

 

 

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 でもって明日、そんな深川の快進撃に待ったをかける存在といえば、同期の山崎智也だろう。評判機ながら前検でさほど目立たなかった15号機をじわりじわりと調整し、全部の足が強めの「智也仕様」に育て上げたと見た。今日の10Rは、5コースから伸びなり一撃のツケマイアタック。これが鮮やかに決まって、応戦したインの守田俊介をスパーーーンと引き波にはめてしまった。いろんな意味で、憎たらしいほど強くカッコイイ智也だったなぁ(涙)。

 明日の7Rは深川との直接対決。智也3号艇×深川6号艇というマッチアップも実に興味深い。智也がブロックして自力の先攻めを狙うのか、それとも「真二にまくられたらカッチョ悪いなぁ」ってなことで深川を招き入れておいての激辛マーク差しを突き刺すのか。おそらく後者のような気がするのだが、この直接対決はV戦線に大なり小なりの影響を与えることだろう。必見!

 

 

 

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 必見と言えば、明日ももちろん地元の大将・市川哲也から目が離せるわけがない。今日の3Rはコンマ12というやや穏やかな?スタートから3着止まりだった市川。昨日の大敗が響いて目下の予選成績は41位(3・50)と苦境は続く。言うまでもなく明日の2走(昨日勝手な思い込みで「1号艇のない5走」などと書きましたが、実はありました。すいません!)が地獄or苦境継続の大きな分岐点になる。最終ボーダー想定6・00とするなら、明日③③着で赤信号が点ってしまう。まさに胸突き八丁の3日目勝負駆け。とりあえずは2R1号艇でキッチリ逃げきり、一気に5・67のボーダー付近まで浮上してもらいたい。厳島神社にまします神様清盛様元就様の御加護がありますように!(photos/シギー中尾、text/畠山)