昨日よりやや冷えたこともあってか、最終日でも選手たちは精力的に調整作業に励んでいる。もっとも、最終日だからといって調整の手を緩めないのはビッグレースと変わらないとも言える。選手たちは目の前にレースがあれば、モチベーションの違いは走るレースの内容によって変わるかもしれないが、手を抜くことはありえないわけである。
優勝戦組では、浜田亜理沙が早くも試運転をしていた。超抜パワーの優勝戦朝といえば、ゆったりと過ごす選手も少なくないから、早々に動いたわけだ。まずは今日の気候のなかで乗ってみて感触を確かめ、この後の調整の方向性を掴もうということだろう。2R発売中にはいったんボートを上げている。
吉川貴仁のボートも着水されており、係留所にあった。1R、2R発売中はプロペラ室にその姿があり、鋭い表情でペラと向き合っていた。2Rのエンジン吊りが終わって、ペラを手に係留所に下りていったので、さらに試運転とペラ調整で仕上げていくものと思われる。
優勝戦のその他4選手は、おおむねプロペラ調整など陸での作業を行なっており、ボートは3R発売中になっても装着場にあった。そのなかで、畑田汰一がそのタイミングで入念に点検を始めており、水面に出ていく準備に取り掛かったと見受けられた。
団体戦については、序盤は一般戦のオール女子戦、オール男子戦であり、最終日の大勝負的な雰囲気はまだ感じられなかった。やはり5R以降、あるいは選抜戦に差し掛かったあたりから、得点状況やレース結果に一喜一憂の様子が見られることになるだろう。(PHOTO/池上一摩 TEXT/黒須田)