BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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注目34号機のゆくえは!?

 現在の戸田最注目モーターは34号機。2連対率は昨秋の周年記念で今村豊が優勝した36号機がトップだが、近況は気配が落ち気味と言われており、2連対率は9位ながらも気配急上昇の34号機が実質的エースと見られているのだ。なにしろ、近3節連続優勝! 誰もが欲しがる超抜機だ。

 

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 今回のモーター抽選は、実に淡々と進んでいる。場によっては、ガラポンからこぼれ落ちた玉の番号を「●ばぁ~んっ!」と大声で読み上げたりもするが、戸田ではその風景がなく、それもあってか、選手たちもあまり他の人の引いたモーターに関心を向けていなかった。しかし、「34番」と選手班長の中澤和志が読み上げた瞬間だけは違った。

 「お、おぉぉっ!」とどよめきが上がったのだ。最前列に座っていた瓜生正義もニヤニヤと引いた選手を見上げ、これからガラポンを回す選手たちは「出ちゃったかぁ~」と笑っている。34番が誰に当たるかはやはり大きな関心で、もちろん自分が引きたいとみな願っていた。

 

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 注目の34号機を引き当てたのは、島川光男! で、島川自身はどよめきに反応することもなく、淡々とした表情なのであった。ベテランの余裕か。

 それにしても、抽選の様子を見ていると、ガラポンの回し方も抽選でのふるまいも、百人百様だと改めて思う。

 

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 ゆっくりゆっくり、そーっと1回だけ回す吉田拡郎。反対方向にグルグルグルグルと何度も回してから、正しい方向にグルッと回す田村隆信。井口佳典は、実にサラリと回して、サラリと去っていく。開会式などでの早口な井口を想像していただければ、抽選の様子もあんな感じ、とおわかりいただけるかも。松井繁は、やはりクールにガラポンを回し、中澤の「●番」という声を聞くことなく自席へと戻っていった。何を引こうが自分次第、ということか。対照的に、松尾昂明は番号を聞いてすかさずメモをとっていた。

 

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 あと、鎌田義だけが、ガラポン前に柏手を2度打って拝んでいた。今回の抽選順は選手班長の中澤→以下登番順となっており、中澤→横澤剛治→坪井康晴→……松尾→今村豊→大嶋一也……というローテーションになっていたわけだが、つまり80期の鎌田は最後のほうに抽選していて、実は2連対率が高いモーターはほとんど残っていなかった。それでも祈るカマギー。思いが通じて動いてくれればいいっすね。

 

 さて、2連対率上位モーターだ。

36号機……角谷健吾(47.1% 今村豊が周年優勝)

57号機……郷原章平(46.0% 周年で濱野谷憲吾が優出)

3号機……篠崎元志(45.3% 34号機に匹敵するとも)

12号機……今村豊(44.4% 出足が好気配)

19号機……市川哲也(43.9% 勝率は36号機に次ぐ)

32号機……鈴木勝博(43.5% 1着率は3位)

24号機……岩崎正哉(43.1% 女子リーグで井口真弓が優勝目前)

49号機……前本泰和(42.3% 昨秋本命バトルで市川哲也がV)

34号機……島川光男(41.3% 先述のとおり実質エース機)

8号機……吉田拡郎(41.0% 伸び型といわれる)

28号機……今垣光太郎(41.0% 1着率はさほどでもなく、ヒモ型?)

 もうひとつ。

4号機……川﨑智幸(38.8% 重野哲之が東日本復興支援V)

 

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 篠崎元志に好モーター。東日本復興支援でも優出していただけに、今節も大暴れか!?また、スミケンがエース機を復活させられるかにも注目!(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/K)