BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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THE枠番抽選――平山が“ついに”緑!

 

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 第3戦の枠番抽選は、昨日に比べると静かに進んでいった。3走制トライアルで通常想定されるボーダー=21点に、明日1着で届かない選手が5人もいるからだろうか。その5人も諦めたというわけではなく、明日は1着を獲って結果待ちに持ち込みたいところだろうが、しかし状況が状況だけに「絶対1号艇!」みたいな気合は減退していたとしても仕方ない。

 最初に抽選を行なったA組(11R)は、一番手の竹井奈美が2号艇、二番手の松本晶恵が1号艇と、早々に好枠が出てしまったから、なお静けさが漂うことになった。松本が白球を確認して頭を下げたときにはフラッシュの洪水となったが、それ以外は淡々と進んだという印象だ。

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 一方、B組は二番手の平山智加が6号艇を引いたときに、ちょっとした盛り上がりがあった。緑色を確認した瞬間に平山は天を仰ぎ、悔しそうに席に戻ったのだが、そこで寺田千恵が「“ついに”やろ? 初めてやろ?」とからかったのだ。実は初めてじゃなくて、第1回の第2戦(つまり女子による初めてのトライアル枠番抽選)で6号艇を引いているのだが、平山の神ってる1号艇ラッシュがあまりにも印象深いため、そんな反応になったのだろう。

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 笑いが巻き起こったなかで引いたのは長嶋万記で、これが1号艇! もう一丁、盛り上がりが生まれた格好だ。長嶋は嬉しそうににやけながら席に戻る。隣り合う6号艇と1号艇が笑い合うという絵が生まれたのだった。明日の長嶋は2着が欲しいところ、絶好の勝負駆け態勢だ!(PHOTO/中尾茂幸 池上一摩 TEXT/黒須田)