ピットで注目を集めていたのは、もちろん長嶋万記である。11号機を引いた選手は、それが誰でも報道陣に囲まれていたはずだが、そうでなくとも有力V候補の長嶋がゲットしたのだから、より騒がれて当然。人垣の真ん中で、長嶋もにこやかに笑っていた。
「ペラ触らず試運転をしたら、伸びも回ったあとも強め。ただ、自分の起こしの体感が来ていないので、プロペラを叩きたいですね。そこが来れば、足も来るんです」
超抜機を引くとペラにせよ本体にせよ触るのを避けたくなるものだが、長嶋はしっかり自分の調整にもっていくようだ。万全に仕上がれば、早くも今年3Vの絶好調娘が一気に突き抜けるかも!
ドリーム組の会見でのコメントをざっとお伝えしよう。
遠藤エミ「竹井さんのほうが伸びる感じ。足はあまり良くなかったので、できることは全部してレースに行きたい」
松本晶恵「回転がけっこう上がっていて、Sの起こし、行き足の感じはいいと思いました。出足もしっかりしてそうです。自分の好きな感じのモーターです」
海野ゆかり「ここ最近のなかでは一番。特訓はまずまずで、長嶋さんや竹井さんとも遜色なかったです。このエンジンを引いて文句を言ったらダメだと思うので、落ち着いてレースしたい」
守屋美穂「試運転できなかったが、周りとそんなには変わらない。回転は上がってるかな。スタートは前検のわりに届いていた」
竹井奈美「直線は良くて、のぞく感じでした。ただ、乗りづらくて、回転の上りが悪いので、ペラを自分の形に叩いています。乗り心地重視でいきます」
さてさて、今節のピット記事は写真中心でいきます! 若手女子も多いことですし、ピットも華やか。ピットの風景をガンガン紹介していくこととさせていただきましょう。
最年長は日高逸子。SGや女子GⅠのときと同じように、キビキビと動いていました。若手選手はぜひその背中をしっかり見てほしいですね。
山川美由紀、谷川里江の両ベテランも、普段通りにきっちりと作業。若手の壁として立ちはだかるでしょう。
一心不乱にメモをとる山下友貴。その蓄積が未来へとつながります。
廣中智紗衣と西村歩が談笑しながらボートリフトへ。廣中の言葉でふたりは爆笑!
関東若手3人娘。左から大橋由珠、倉持莉々、深尾巴恵。活きのいいレースを期待!
報道陣にコメントする松尾夏海。これ自体はいつも通りでしょうが、今日は報道陣の数がかなり多い。これが全国発売クラスのレースです。次はGⅠで会いましょう!
前検を終えた大山千広。浮かない顔に見えますが、手応えがもうひとつだったのでしょうか。
今井美亜の表情は明るかった。昨年は新設のバトルトーナメントをV。こちらの新設レースでもVを狙え! ミス初代覇者に!
今節も私らしく! それにしても、この人が今期B1級とはまったくもって信じられない。再浮上のきっかけに!
注目されているのは11号機のマキだが、こちらのマキも頑張れ! 向井田真紀が地元で奮闘します!
(PHOTO/中尾茂幸 黒須田 TEXT/黒須田)