BOAT RACE ビッグレース現場レポート

BOAT RACE ビッグレースの現場から、精鋭ライター達が最新のレポートをお届けします。

シリーズ組の奮闘を祈る!

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 クライマックス組が入ってきて、報道陣の注目はどうしてもそちらに向いてしまう。これは仕方がないことではある。申し訳ないことだが、当欄もそちらにシフトしていくことになる……。3R発売中頃、ピットに報道陣が増えた。3Rが注目レース……というわけではなく、クライマックス組が3R終了後に集められて、もろもろの説明、その後に注目のモーター抽選が行なわれたからだ。こうしたシーンは、てめえもモーター抽選が気になっているくせに、複雑な心境にもなってしまうものだ。もっとも、シリーズ組にはだからこそ「来年は12人に!」という強い気持ちにつなげてほしいわけだが。

 その3Rは宇野弥生が差して快勝。見事な差し切り、と称えておきたい。レース後は愛知勢と長く話し込んでおり、SGではあまりないことだが、控室に戻るのがいちばん最後になっていた(SGでは1着選手は真っ先に戻っていくものだ)。

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 モーター抽選開始が告げられたのが、まさに4Rが行なわれている最中。その4Rは出口舞有子が竹井奈美のまくりをこらえて逃走。見ごたえのある攻防だった。注目が他に向けられていても、選手たちは懸命に戦っている! シリーズ組の健闘にも拍手を送ろう。出口はこれでオール2連対キープ。シリーズを牽引する存在になるかも!

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 2Rでは、畠山が前検に怪獣と称した川野芽唯が2コースツケマイで快勝。これも見事な強攻だった。川野はピットに戻ると、「2」の艇番を「試」に付け替えた。今日はこのレース1走だが、まだまだ試運転を走るということだ。勝利者インタビューを終えてピットにあらわれた川野は、プロペラを外して調整所へ。さらにパワーを引き出すべく、ペラと向き合った。この後は調整所と水面を往復する時間を過ごすだろう。

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 3R1走のみの関野文も、同様に「試」をつけている。今日も多くの選手が、遅くまで試運転を続けることだろう。この後、クライマックス組も作業を始め、水面にもピンク色のボートが疾走することになるわけだが、シリーズ組もまた努力を続けていくのだ。ひたすら奮闘を祈ります!(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)

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1Rで6コースから好レースを見せた喜多須杏奈はキャブレターの調整をしていました。さらにパワーを引き出して、9Rも好レースを!