BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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ドキュメントTHE勝負駆け 10~12R

10R/予選トップ、決定!!

 

10R

①竹井奈美  ①着相手待ち→1着6・00

②今井美亜  完走当確→3着7・67

③後藤美翼  ⑤着条件→5着6・40

④山川美由紀 完走当確→2着8.67=予選トップ確定

⑤富樫麗加  ①着条件→6着

⑥角ひとみ  ④着条件→4着6・40

 

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 ②着までなら自力トップ。この条件に、讃岐の女傑が燃えないわけがない。山川はピットアウトから内を責めたてた。が、内3艇も枠を主張しての1234/56。気迫とは裏腹に、妙味のないスロー4コースを強いられた。ただ、ここからモノの違いを見せつける。スリット全速で舳先を覗かせると、すぐに舳先を左に向けての全速まくり。インの竹井には届かなかったものの、予選トップ争いにケリを付ける2番手を取りきった。どう攻めればトップに立てるか、百戦錬磨の身体が覚えている。そんな凄みのある4コースまくりだった。

 

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 一方のボーダー争いは、後藤が⑤条件の5着、角が④条件の4着と必要最低条件の順位を拾って予選を終えた。メイチ①着条件の富樫だけが、5カドの利を生かしきれず6着惨敗。ここでもやはり、家賃が高すぎたという比喩を使わざるをえない。

 

11R/エミが、田口が……

 

11R

①田口節子  ①着相手待ち→6・00

②山下友貴  ②着条件→3着6・00

③島田なぎさ ―

④遠藤エミ  ①着条件→2着6・00

⑤廣中智紗衣 ③着条件→5着

⑥平田さやか ③着条件→6着

 

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 まさかの大敗続きで、メイチ①着勝負まで追い込まれた遠藤エミ。インコースで迎え撃つは王国のクイーン田口。逃げても予選突破が難しい立場ではあったが、スリットからしっかりと踏み込んでバック先頭に立った。一方の遠藤はスタートで後手を踏み、1マークの2番差しでも引き波を超えられずバックは4番手。そこから2着まで追い上げたのは流石だったが、6・00で予選ボーダーラインには届かなかった。

 

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 1着の田口も3着の山下も6・00でアウト(同じ勝率で2勝している竹井奈美が19位)。さらに③着条件だった廣中と平田のふたりも大敗し、このレースは「すべての選手がボーダーを超えることなく共倒れ」という悲惨な結果となった。

 一方、この結果を踏まえてボーダー圏内に浮上したのが樋口由加里と水野望美だ。廣中・平田と入れ替わったふたりは、そのまま12Rを待たずに当確ランプを点した。

 

12R/なるみか、なみか??

 

12R

①松本晶恵 完走当確→1着7・83

②寺田千恵 完走当確→4着7・00

③香川素子 完走当確→2着7・67

④西村 歩 ―

⑤藤堂里香 ―

⑥鈴木成美 ④着条件→3着6・60

 

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 いつもは激戦の勝負駆けになりやすい最終レースだが、今日は二者択一。「鈴木が④着以内なら鈴木、⑤着以下なら6・00の竹井奈美」というシンプルな勝負駆けが残された。なみかなるみか、なるみかなみか。結果は……道中で冷静沈着な捌きを披露した成美が3着に食い込み、結果待ちの奈美に引導を渡した。最終ボーダーは6・20。19位以下は竹井、遠藤、田口という絢爛たるメンバーが並んだ。

 今節、大挙して参戦した4600番以降のB1からは、後藤美翼と水野望美のふたりがギリギリ生き残った。明日、このふたりに「家賃が高い」という常套句を使いたくないな。無欲無心の悔いのない攻めを期待したい。(TEXT/畠山、PHOTOS/シギー中尾)