試運転からあがってきた瓜生正義が、ペラを叩いている小野生奈の前に腰を下ろした。自身は準優に行けなかったけれど、かわいい後輩がSG初準優。女子ではただ一人のベスト18だ、瓜生としてはとにかく後押ししてあげたいところだろう。
と、カメラを構えて気づく。ピンクばっかり! 今節、小野はピンク色バージョンのソフトバンクホークスのユニフォームを陸では着用しているのだが、今日は女子選手全員が同じものを着用しているのだ。小野以外の7人が、やはり小野を後押しするべく、生奈応援隊を結成!
ベテラン・日高逸子も着用しています。非常に似合ってます! 高尾晶子さん情報だと、松本晶恵の胸元につける登番は、遠藤エミが刺繍したとか。手先器用なんですね。いずれにしても、小野にとっては女子の仲間の存在が心強いものとなっているはず。怯まず、思い切った戦いを見せてくれ!
あ、大阪勢もお揃いですね。最強大阪支部のロゴが入ったポロシャツ。1R後のエンジン吊り後、松井繁、湯川浩司、石野貴之が円陣を組んで、話し込んでおりました。このなかで印象に深く残るのは、石野の顔つき。完全に、グランプリやチャレンジカップ優勝戦の日のような、研ぎ澄まされたものになっている。モーターもメンタルも、完全に優勝モードに入っているぞ。
もう一人、とてつもなく鋭い表情になっていたのは魚谷智之だ。この人も勝負どころでは近寄りがたい雰囲気を醸し出すわけだが、今日がまさにそれ。一時はなかなかSGで予選突破できなかった時期もあった魚谷だが、このところこうした表情をまた何度も見られるようになったことは嬉しいことだ。優出すれば、さらに鋭い顔が見られるだろう。
あと、山崎智也も普段以上に険しげな顔つきでいるのをたくさん見ました。あからさまに気合が入っている様子をあまり見せない智也なのだが、何か期するものがあるのだろうか。
逆に、いい感じでリラックスしているのが池田浩二。見かけるときの顔つきはとにかく明るく、笑みが絶えなかった。1Rを勝った笠原亮に近寄って、抱き着くように背中をぽんと叩き、祝福の言葉をかける。その様子は、準優を勝って優出を決めた選手へのそれのようで、1Rとは思えないようなシーンとなっていたのだった。気分は完全に上向きだ。
さてさて、今日の準優の話題といえば、篠崎兄弟対決。元志とは少し話したが、もちろんワンツーを願ってはいるが、そんな簡単なものではないとわかっているし、まずは自分自身が優出するのだという強い気持ちを感じた。また、地元のボートファンの期待に応えたい、とも。
仁志とは話すタイミングがなかったが、整備室から出てきたところにカメラを向けると……。
ダハハ、ずっとカメラ目線! しかも、最後はウインクまでしてくれたぞ(残念ながら超ピンボケでした)。いい感じで準優に臨めることでしょう。兄弟ワンツー、応援の意味も込めて、②=③は買わせていただきます!(PHOTO/中尾茂幸 黒須田 TEXT/黒須田)