BOAT RACE ビッグレース現場レポート

BOAT RACE ビッグレースの現場から、精鋭ライター達が最新のレポートをお届けします。

THE――残暑厳しき4日目

 

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「あっちー!」

 茅原悠紀が顔をしかめる。ピットの寒暖計は35℃を示しており、うん、たしかにあっちー。今日はホーム向かい風が強めに吹いており、陽が翳っていればそれなりに心地いいが、太陽が降り注いでいるところに吹き込む風は、茅原曰く「熱風ですよ!」。今日も今日とて、残暑が厳しいなかで、選手たちは奮闘している。

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 装着場では白井英治が汗をぬぐいながら、丁寧な装着作業。白井はいつも細やかに作業をするタイプである。ペラを装着するときには、長身を折り畳んで器用に取り付け。暑さなど感じていないかのごとく、涼しい顔で作業を終えている。

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 今垣光太郎は、ボートを磨き上げていた。レース後のボート磨きは今垣のルーティンだが、朝の特訓後にも同様にボートを磨く。このあとも水面に出るだろうに、陸にあるときのボートに水滴がついていることが我慢できないのだろう。こうして相棒に愛情を注ぎながら、今垣は戦い続けてきた。そしてこれからも同様に、戦い続けていく。

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 係留所で、今村豊と松井繁のツーショット発見! まさに両巨頭と言うべき二人の絡みは、やはり目を奪われる。オーラも強烈である。もちろん仲が悪いわけではないが、しかしなかなか見られないツーショットでもある。今村の言葉に、松井から笑い声も漏れる。それを見ているだけで、暑さを忘れられる。

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 同じ係留所で、毒島誠と長田頼宗のツーショットも見かけた。同じ関東地区で、1期違いの二人の絡みは、これは本当によく見かけるもの。同地区同世代ということで、まさに盟友の間柄だろう。二人のツイッターをフォローしているのだが、そこでも時折絡んでますね。彼らもいつか、ミスターと王者のようなオーラを放つツーショットになるだろうか。

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 で、ここまでが実は1Rの展示前のこと。今日は朝の特訓からピットに入ったのだ。その時間帯はさすがに選手の往来をあちこちで見るが、1Rの展示が始まるころには装着場や係留所から選手の姿がいったん消えた。もちろんペラ室や装着場に隣接している喫煙所には見えるが、ピットは非常に静かな空気をまとい、音もほとんど消えたのだった。うん、暑い!

 そんななかで、赤岩善生は今日も本体整備をしていました。どうか少しでも報われますように!(PHOTO/中尾茂幸 池上一摩 黒須田 TEXT/黒須田)