BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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大村クイクラシリーズ戦TOPICS 2日目

奈美・美亜・桃佳・千広!!

 

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「レディースオールスターは若くて可愛い子に票が集まり過ぎぢゃろ」

 こう常々ボヤいている私だが、昨日(VTR)と今日(現場)のレースでピッカピカに光って見えたのは、登録番号4500以降のまさしく「若くて可愛い子」軍団だった。まずは4611今井美亜。昨日の5Rは2コースからズブ差し(強い向かい風の中「差し」で勝ったのは美亜のみ。ターン出口から押して行く足が強烈だった)、さらに10Rは3コースから豪快なまくり差し一撃。乗りにくい荒れ水面の中、自在に舳先が向く機敏さを感じさせた。

 

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 ピンピン発進の勢いは続く。今日の4Rは3コースからぶん回して悠々の2着キープ。レバー&ハンドルに力が入りすぎてバランスを崩した(しっかりサイドが掛かればまくりきる勢いだった)が、それでもターンの出口では2着以内当確という安定したパワーも感じさせた。そして、8Rはトップスタートから影をも踏ませぬイン逃げ……昨日から1121着という凄まじい成績だ。4Rのまくりが決まっていたら「主要な決まり手のグランドスラム4連勝」という離れ業でもあったが、まあそこはご愛敬。長期休み明けの割にはスタートも決まっており、現時点で有力なV候補と断言していいだろう。

 

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 もうひとり、4556竹井奈美も絶好調だ。昨日の7Rは5コースから超ゴキゲンなレース足で2着ゲット。返す刀でドリーム戦も3コースから大先輩の日高逸子ママらをゴボー抜きで1着! 今日も今日とて2コースから余力たっぷりの2着&センター勢の猛攻を受け止めて怒涛のイン逃げという活躍で大きなポイントを上乗せした。美亜とともに予選9・50。両者ともに明日の外枠を克服できれば、シリーズリーダーもはっきり見えてくる。この2日間の足色を考えれば、どちらも大敗は考えにくいのだがどうだろうか。

 

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 4823中村桃佳と4885大山千広も、随所に非凡なスピードを魅せている。それをまとめて堪能できたのが5Rだ。このレースには②五反田忍と⑤三浦永理という強豪も同席していたが、スリットからコンマ04の③千広が、五反田を引き波にハメつつ強烈な握りマイ。対してインの桃佳がこの強襲に飛びつき、バック直線は舳先を揃えての一騎打ちとなった。今日は1-2と1-3が計9発という内寄り決着ばかりだったが、この5Rの1-3がもっとも1マークで迫力のある“本命決着”だった。2周1マークも必見。3番手から必死に追いすがる三浦に対し、千広は超スピーディーな抱きマイで一気に3艇身以上も突き放した。三浦のパワーが劣勢だという要素を踏まえても、そのスピードターンは賞賛に値する。

 新田雄史&桐生順平のニュージェネ軍団が頂点に立った住之江GPから3日。三浦や日高逸子、金田幸子(フライング)などなど歴代“クイーン”たちが非力なパワーに苦しんでいるだけに、こちらは「4500番以降のW優勝」というさらに極端な下剋上が実現するかも??

 

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 そうそう、大穴党はやはりルーキー世代の4804高田ひかると4764小池礼乃を常に警戒してもらいたい。高田は昨日の前検で断然のトップ時計を叩き出し、今日の2Rでも6秒68というずば抜けた展示時計を出している。昨日の転覆の影響はなさそうで、シリーズ中のどこかでこの怪物級の伸び足が炸裂しても不思議じゃないぞ。

 

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 伸び足では高田に及ばないものの、礼乃のレース足にも不気味な輝きがある。直前のFでスタートが慎重なため重い着も取るだろうが、上昇一途の成長株だけに展開次第であっと驚く超500倍級のギガ配当もありえると思う。(text/畠山。photos/シギー中尾)