2018年のSG緒戦、浜名湖クラシックの前検が終わりました。とにもかくにも気になるのが新旧エースモーターの気配なのですが……。
★新エース47号機(49%)=岡崎恭裕
やはり強いっすね。特にストレート。スタート練習の1、2本目は控えめな起こしから他艇を追いかけるような流れで「半艇身凹み→スリット後に半艇身覗く」という感じ。都合ひとつ分くらいは強めに見えました。3本目は逆に早起こしから他の5艇をブッチギリ。これは参考外にしておきますが、とにかく行き足~伸びは今日イチでした。まあ、モンスターというほどのド迫力ではなかったんですけど、アタマひとつ抜けた節イチ候補とお伝えします。去年8月末のプロペラ交換&中間整備で激変した「シンデレラパワー」、このままSGの頂点まで突き抜けるのか!?
★旧エース62号機(50%)=原田幸哉
うーーーん、イマイチでした。足合わせもスタート練習もまったく目立たず、去年のあの怪物足を考えればあまりにも物足りないっ!! 寂しい限りではありますが、現実を直視しましょう。ストレート足では、明らかに岡崎47号機が上。近況の62号機は「全部の足がやや強めのバランス型」という足色で、今日のところは贔屓目に見て近況通り=A級の下レベルだと思います(涙)。ただ、ピットから帰った黒須田情報によると「幸哉がダメな部品をあれこれ発見して手を付けた」とのことで、改善の余地は大いにありそう。嗚呼、あの絶対エースの行き足よ、もう一度!!
とりあえず47号機=SS級、62号機=A級と位置づけて、その他のモーターを高評価順にお伝えします。
S級(抜群候補)
★17号機(36%)=前本泰和
今日イチの収穫は、この隠れお宝パワーですかね。さすが、現時点の賞金王(笑)。前本の絶好調がまんま17号機(下馬評はほぼノーマーク)に乗り移った感じです。特に足合わせで吉田拡郎をやっつけた迫力が半端なかった。外からのターンでスーー」ッと1艇身ほど突き抜け、出口からさらに突き放す感じ。つまり出足~行き足のツナギ部分が強力だと思います。スタート練習ではやや地味でしたが、足合わせの直感を信じてSランク。
★44号機(40%)=白井英治
こちらは近況絶好調の銘柄モーター。で、直近の英治師匠のSG抽選運もゴキゲンで常に私の◎か○印を引き当てているのですが、なぜか結果に結びついていません。だがしかし、今節はイケると思います! スタート練習は同班の前本と同じかやや強め。前本がSなのだから、当然S以下の評価はできません。最近の44号機は「全部の足がAでトータルSのバランス型」という印象で、捌き巧者の乗り役にピッタリでもありますな。選手の力量も含めて、岡崎47号機に匹敵するV候補とお伝えしておきます。
A級(上位候補)
★14号機(36%)=長嶋万記
BB誌で「穴」印を付けた14号機なんですが、穴どころかトップ級の仕上がりに見えました。スローでもダッシュでも出足~行き足~伸びへのツナギがスムースで、スリットから主導権を握る可能性が高い。49キロの体重をさらに2キロ絞りきれば、このパンチ力はさらに倍増すると思います。びわこで47号機を引くというフライングをした万記ですが、この14号機でも予選突破~優出がありえますよ。
★59号機(39%)=海野ゆかり
前評判の高い59号機ですが、なるほどと納得のゆく足色でした。スタート練習の1本目はアウトから1艇だけがぴゅーーっと伸びていく感じ。逆に2本目はインからほとんど目立たず、3本目はスロー3コースのスリット直後から豪快に伸びて行った。つまりは伸び型なんでしょうが、軽量の女子レーサーとのマッチアップは実に興味深いパワーだと思います。スリット同体から一撃まくりに期待しましょう。
★3号機(35%)=須藤博倫
正直、まったくのノーマークだった3号機。でも、スタート練習の3本が3本とも軽快で、特に出足~行き足のツナギ部分でスーーッと微妙に伸びて行く足色が気に入りました。スリットからのパンチ力は一息なので、2・3着を拾いながら気がつけば予選突破みたいなパワーかも?(笑) 外枠で人気薄のときに連ヒモ勝負したいと思います。
★65号機(49%)=今村豊
数字だけなら47&62号機と同格も、「乗り役に恵まれすぎ」と軽視していたのがこの65号機。ただ、ミスター今村の気配が足合わせ、スタート練習ともに軽快で、スロー起こしからスリット付近でシュッと出ていく感じは乗り手にぴったりのパワーだと思いました。去年はSGでやや劣勢に見えたミスターですが、今日の足色なら一昨年の活躍(2節連続SGファイナル1号艇)が見込めると思いますよ!
以上、私の見立てをまとめておきましょう。
SS級…岡崎恭裕
S級…前本泰和、白井英治
A級…長嶋万記、海野ゆかり、須藤博倫、今村豊、原田幸哉
この8人を推奨します。前検タイムです。
前検時計TOP10
①岡崎恭裕 6.52
②長嶋万記 6.55
③桐生順平 6.56
瓜生正義
三井所尊春
辻 栄蔵
井口佳典
⑧石野貴之 6.57
寺田 祥
原田幸哉
今村 豊
はい、やはり岡崎47号機でした。まさに「アタマひとつ」という見立て通りのタイムだと思います。2位の万記も頷けるし、逆に幸哉の8位タイには62号機の底力みたいなものを感じますなぁ。62号機も47号機も展示タイムの良し悪しがまんま足色に直結するので、明日以降もしっかりチェックするとしましょう。
前検ワースト5
①前沢丈史 6.70
②土屋智則 6.68
野添貴裕
④森高一真 6.67
金子拓矢
今日の時計は上下の開きが少なく、トップ8位あたりとコンマ10ちょいくらいなんですが、それでもこの5人はまったく目立たなかった気がします。明日の本番でも遅いようなら、舟券的に軽視すべきかも?(text/畠山、photos/シギー中尾)