BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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スーパーエース47号機は……岡崎!!

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(抽選前のつぶやき)
 モーターは生き物だ。
 いつも思っていることではあるけれど、今期の浜名湖モーターほどソレを痛感したことはない。4月の初下ろしから「絶対エース」に君臨し続けた62号機と、夏場からありえないほど機力アップして今や「スーパーエース」と呼ばれるようになった47号機と……BOATBoy誌にも記したが、それぞれの展示タイム順位がプロペラ交換でどれくらい変わったか、再掲しておこう。
★62号機の展示トップ回数
交換前/140戦117回=84%
交換後/81戦15回=19%
★47号機の展示トップ回数
交換前/91戦2回=2%
交換後/125戦101回=81%
 この数字の通り、62号機は10月上旬のペラ交換を境に、自慢の行き足~伸びが一気に下落した。まあ、これはここ2年ほどのトレンド現象でもあり「超抜機がフツーの上位級パワーになった」というケースは珍しいものではない。驚くべきは47号機の大化けである。8月末にプロペラを換えるまで、47号機の直線足はワースト級に近かった。それが、新ペラ装着(その後の情報で「中間整備」の効果が凄まじかったとのこと!!)で当時の62号機と同じかそれ以上の怪物足に変貌したのだ。今節の注目はとにもかくにも62号機&47号機の足色だろう。引き当てた選手とともに、今日からその気配に目を光らせたい。

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(いざ、抽選会場へ)

 さあ、誰が新旧エースをGETするのか?? 会場のスペースの関係で、カメラマン以外の記者軍団は隣の控室でモニター“観戦”となった。20人ほどの記者さんの口から洩れる数字は、ほぼほぼ「47」。予想はしていたが、やはり圧倒的な一番人気だ。おそらく隣室の選手たちの脳裏にもこの数字が浮かんでいることだろう。

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 今日の抽選は選考ランク順という感じで、トップバッターはドリーム1号艇の桐生順平。ガラポンから落ちた玉の数字を読みあげるのは、選手班長の徳増秀樹。
「よんじゅう……」
 モニター室に緊張が走る。まさか、いの一番にアレを引いてしまうのか、桐生!?
「よんじゅう…………いち!」
 残念! 瞬間、緊張が解けた記者さんたちがドッと笑った。徳増さん、溜めすぎやぁ!(笑

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 ガラポンが淡々と進み、9番目に回した原田幸哉が最初の“お宝”をGET。初下ろしから長きに渡って絶対エースと呼ばれた62号機だ。天才・幸哉がその底力を引き出せば、もちろん有力なV候補になり得るだろう。

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 それから2人目、11番目の白井英治も銘柄級の44号機を引き当てた。前節の優勝戦、1号艇の伯母芳恒47号機を打ち負かしたのが大上卓人44号機でもあり、大舞台でもエースキラーをやらかすかも?
 そしてそして、26番目の選手がガラポンを回し終えたとき、読み手の徳増が素っ頓狂な声を張り上げた。
「出た~!!!!」
 もう、それだけですべての関係者が事態を呑み込んだことだろう。ガラポンを回した岡崎恭裕も。
「よんじゅうなな!!」
 徳増の続報に、ド派手なガッツポーズをする岡崎の姿が、モニターの片隅に映し出されていた。岡崎は6コースからでも握ることが多い選手なので、このマッチアップは実に楽しみだ。得意の5コース全速まくり差しも、この47号機なら軽々と決められるだろう。「47」を引いた直後の岡Pの百面相をどーぞ!

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 以下にBB誌に記した私なりの注目モーターを列挙しておこう。

 

浜名湖の注目機
◎47号機…岡崎恭裕
○44号機…白井英治
▲62号機…原田幸哉
△1号機…羽野直也
△49号機…前沢丈史
△59号機…海野ゆかり
△65号機…今村 豊
穴14号機…長嶋万記

(text/畠山、photos/シギー中尾)