暑い。今節中に何回「暑い」と書くかと考えると心ものぼせてくる。唯一の救いは本日の桐生が緩い向かい風なこと。ピットに入ってくるそよ風で涼をとっているような状態だ。
このそよ風すら入ってこないのが、ピットの奥にあるオープンスペースのペラ叩き所。開会式直後から、川野芽唯が汗を流しながらペラをガンガン叩いていた。川野の37号機は1着率が10%を切る特徴のない凡機。上積みを目指す。
本日は選手たちの動き出しも遅め。13時半時点で半数の艇は陸にあがっていた。選手の動きもゆったり走り回っているような選手はあまり見かけなかった。表に出ているのも、早い時間帯に出走する選手たちが多い気がする。
5Rに出走する樋口由加里も早い時間帯から動き出した一人。1R発売前に小野生奈と足合わせを消化。
1Rの発売中。艇をリフトに乗せたのが向井美鈴。リフトが下降するのに合わせてカポックを着用。下がり切る寸前にヘルメットを被り、バーを手で押して、颯爽と水面へ出て行った。……と思いきや、エンジンがなかなかかからない。3回、5回、10回とロープを引くが、それでもエンジンが始動せず……。
その様子を目にした藤崎小百合が駆け寄る。パドルを持ち出して移動をしようともしていたのだが、結局20回目くらいでエンジン始動。たまにエンジンがかからないこともあるが、ここまで時間がかかるのはちょっと珍しいかも。
本日はピット見学会が行なわれていた模様。夏休みということもあり、子供も何人か見かけた。そんなゲストに説明をしていたのが長嶋万記。笑顔で丁寧に解説していたので、子供の夏休みの思い出にもなったのではないだろうか。
オープニングカードを制したのは岸恵子。ピットに上がってきたときの表情はとても嬉しそうだ。ピットに上がってくると、原田佑実と笑顔でレースを振り返っていた。
それに対して険しい表情をしていたのが中村桃佳。ヒモ人気を背負っていたが、スタ展のピットで遅れ、本番でもいいところなしの6着と、エンジンの厳しさが露呈したからだろう。
2Rに出走した竹井奈美は本日が29歳の誕生日。スリット付近の足は勢いがあったが、伸び切れずに5着敗退。バースデー勝利は後半8Rへお預けとなってしまった。
いよいよ火蓋が切られた桐生レディースチャンピオン。暑い桐生で今日から6日間、アツいレースが展開されるぞ!
(TEXT/姫園 PHOTO/中尾)