BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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トーナメント終了! ピットから

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 トーナメント後半戦で勝ちあがったのは、9R=江口晃生、上田龍星、中野次郎。10R=石野貴之、田中信一郎、井口佳典。10R=今井美亜、桐生順平、仲谷颯仁。12R=白井英治、片岡雅裕、田村隆信。全体的に銘柄級がしっかりセミファイナルへと駒を進めた印象で、ミス・バトルトーナメントの今井美亜も逃げ切りで面目躍如と言ったところだ。

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 その今井を桐生が称えていた。いわく「ナイスカット」。1周1マークなのか、2マークなのか、桐生は渾身の差しを放った、という。リプレイを見れば、1マークはターンマーク際ギリギリを差しているし、2マークは全速差しを放っている。いずれも桐生らしい素晴らしいターン。2マークは内から突っ込んできた抹香雄三ともつれたこともあったが、今井は桐生の超速ターンをしのいで逃げ切った格好である。お見事の一言だ。

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 10Rは、田中信一郎が苦笑い。「この間の優勝戦と一緒や」。この間の優勝戦とは、住之江の正月開催だろう。このときも1号艇が田中で、3号艇が石野貴之。そして、石野がまくり差しで勝ったのも同じだ。さらに言うと、3着が6号艇なのも同じで、その6号艇は湯川浩司だった。今日は井口佳典で銀河系軍団の6枠が3着。こんなこともあるんですね。ただし、住之江の優勝戦の③-①-⑥は5510円で、今日は800円。住之江のほうを獲りたかったよー、と田中と井口が笑い合うのを見ながらつぶやいてしまったワタシでした。

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 9Rは江口晃生が逃げ切り。「おじさん、頑張ったよ」と報道陣を笑わせていた。その江口に声をかけられて恐縮していたのが上田龍星。2着でセミファイナルに勝ち上がったわけだが、最後の最後まで江口を猛追し、最後はコンマ4秒差まで追いつめている。それを江口に称えられたのか、大先輩に対して上田は何度も何度も頭を下げていた。強豪が勝ち上がったなかにあって、唯一の記念未出場の若手レーサー。明日は怯むことなく、徹底的に攻めてほしい。

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 復活戦まわりになってしまった選手では、やはり石渡鉄兵の表情が険しかった。今節は選手代表を務めており、だからこそセミファイナルに進んで地元での一戦を盛り上げたかったはず。無念の思いは強いだろう。とはいえ、これで終わってしまったわけではない、というのがバトルトーナメント! 復活戦で勝てば、ファイナルに進む可能性があるのだ。しかも復活戦の枠番抽選では1号艇を引いた! ニンマリ笑う鉄兵代表。明日は何としても逃げたいところだろう。

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 大山千広も残念そうに肩を落としていた。まったく見せ場を作れなかった1マーク。セミファイナルに勝ち上がれなかったウンヌンの前に、まずはそのレースぶりに落胆し、反省の念を抱いたというところか。復活戦はレディースオールスターで投票1位に推してくれたファンのためにも、素敵なレースを見せてください!(PHOTO/池上一摩 TEXT/黒須田)