BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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速報 3連勝アタック③仲谷は4着!

3rdチャレンジャー
11R4号艇=仲谷颯仁(福岡)

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【過去2戦】
 昨日は5コースから若武者らしい全速のスピーディなまくり差し一撃。2連勝を懸けた今日の5Rも、1号艇=インコースから他艇に影をも踏ませぬインモンキーで堂々と逃げきった。相棒の59号機は昨日から出足系統が強力に見えていて、イン戦での不安が少ないパワーでもあった。3連勝を懸けた11R4号艇は、このまま自慢の出足系統を活かした戦法(主に2番差し)で臨むのか。あるいは自力のカド攻めも含みにストレート足にも活を入れるのか。そのあたりの駆け引きもチェックしておきたい。
【いざ実戦!】
 寺田~峰と大先輩は第三関門をクリアしたが、仲谷は4号艇の高いハードルを突破できず4着に敗れ去った。スリットほぼ横一線の仕掛けにくい隊形から、4カド仲谷が選んだ戦法はオーソドックスな二番差し。3コースの柳沢一が握るのと同時に舳先を最内に傾け、ブイ際を鋭く差し込んだが逃げる松井繁らには届かなかった。
 もちろん4コースの二番差しはほぼほぼ届かないのが当たり前なのだが、それより心配なのは道中の回り足だ。今日は引き波を超えるたび、ワダチにハマったようにずるずる滑る光景が目立ち、何度か唸るようなキャビテーションも発生した。おそらくは回転不足で、「夜の4号艇」に対してまったく調整が合っていなかった可能性が高い。ストレート足を求めたのか、単純に11Rの気象状況とマッチしなかったのか。とにかく、まったく力を出し切れないまま連勝がストップした残念なレースではあった。

 さてさて、3人のチャレンジャーのうち、寺田&峰の2人が無傷の3連勝を成し遂げた。「地元・長州の特攻隊長」と「SG連続制覇を狙う怪獣ガバドンw」という絵柄はなかなかに派手でよろしいが、現時点の私はまだまだこの両雄が断然のV候補とは思っていない。節イチの伸びを誇る石渡鉄兵11号機も2・1着だし、安定感抜群のバランスパワーを駆使する新田雄史28号機もオール3連対だし、やや取りこぼしが目立つ地元のエース白井英治も徐々にギアを上げてくるだろうし、怒涛の5連続優勝を目指す篠崎仁志も地味ながら313着と不気味に着をまとめている。まだまだ予断を許さぬ戦国模様と見ているのだが、とりあえず明日の10Rの④峰竜太vs⑤石渡鉄兵は「V戦線を左右するかもしれない必見の好カード」とお伝えしておこう。(photos/黒須田守、text/畠山)