BOAT RACE ビッグレース現場レポート

BOAT RACE ビッグレースの現場から、精鋭ライター達が最新のレポートをお届けします。

徳山ヤンダビTOPICS 4日目前半

THE勝負駆け【1~7R】関54号機に暗雲!?

【1R】準優第一号は富山県のニュースター!

f:id:boatrace-g-report:20210924142220j:plain

 昨日まで1着はないものの2522着と好調のA2レーサー中山将太が、4カドからコンマ06で突出。伸びなり握って内3艇を絞めつけ、玉突き状態の内紛に誘導してから機敏な差しハンドルでバック突き抜けた。4日目にして嬉しいGI水神祭。さらに、予選成績7・20フィニッシュで第一号の準優確定レーサーとなった。丸亀ボートレース甲子園では「富山代表」に選出された将太君。この準優入りをもって「今井美亜との富山・二枚看板」まで出世したとお伝えしておこう(笑)。

【3R】B1下寺の痛快カドまくり

f:id:boatrace-g-report:20210924142253j:plain

 準優確定の第二号は、B1レーサーの下寺秀和だった。しかも、4カドからただひとりゼロ台=コンマ07で突き抜けての一撃絞めまくり! 相棒の68号機は2連対率35・7%ながら三島敬一郎が4番手に推す優秀機。その評価を裏付けるように、スリット近辺の行き足~1マークまでの伸びは絶品の一語だった。この勝利で中山と同じ節間7・20まで引き上げた下寺68号。準優の好枠からどんな鬼足でA級レーサーを脅かすのか。下克上コンビとも呼ぶべき人機の活躍に注目したい。

【4R】妻鳥、暫定3位まで飛翔!

f:id:boatrace-g-report:20210924142318j:plain

 昨日のTOPICS欄で「大山千広13号機の起こしの感じと消極的なレースが心配」などと書いたが、このレースは文句なし。2コースからしっかりした出足でスリットを通過し、インで凹んだ中村日向をじんわり絞めながらジカまくりで叩き潰した。

f:id:boatrace-g-report:20210924142342j:plain

 ただ、「ジカまくりは誰かしらに差されやすい」したもので、ここは絶好調のA2妻鳥晋也が狙い済ましたマーク差しを捩じ込んで勇躍トップに躍り出た。展開の勝利とはいえ初動のタイミングも絶妙だったし、引き波を超えて出て行く32号機の出足も強力無比! 予選完走での準優確定第三号は、中山・下寺をも上回る8・00=レース終了時点で3位!!という高率となった。

【7R】10Rの羽野が断然優位に!

f:id:boatrace-g-report:20210924142435j:plain

 全国のファンの注目を一身に浴びたのは2号艇・関浩哉54号機。ここを勝ちきれば【11R1号艇を逃げればトップ確定】という勝負どころだったのだが、2コースから伸びすぎて差しかまくりかの態勢が半端になり、イン吉田裕平の艇尾をつつくような握りマイで失速。その後の追い上げも届かず4着に敗れた。ことストレート足は相変わらず超ゴキゲンだったが、道中の小回りは引き波で滑るようなロスがあって不安要素を残した。この4着で暫定5位までランクダウン。この時点で暫定1位・羽野直也をアシストする敗戦でもあり、10R4号艇の羽野は【3着でトップ確定】という非常に有利な条件となった。(photos/シギー中尾、text/畠山)