BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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THEピット――のどか

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 典型的な優勝戦の朝、である。ようするに、優勝戦組の動きが少ない。また、いずれも百戦錬磨の強者たち。大一番を前にしても、朝の時点では落ち着いたものである。今日は運命の分かれ道! などといった雰囲気は、今のところはほとんど感じられない。天気がいいこともあって、のどかささえ感じられる。背中が寒い状況の西山貴浩にしたって、池田浩二や篠崎仁志とじゃれ合う、いつも通りの西山だ。まあ、ジタバタしても仕方ないというのが実際のところなんでしょうけどね。
 というわけで、優勝戦組の動きを記そうとすると、それぞれ簡単に済んでしまう。

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SG
①辻栄蔵 プロペラ調整室に姿。ゲージを当てての点検が主か。
②瓜生正義 プロペラ調整室に姿。ただ、調整よりも使わないゲージの整理という感じ。
③新田雄史 ほぼエンジン吊りでしか姿を見なかった。
④桐生順平 ほぼエンジン吊りでしか姿を見なかった。
⑤中島孝平 プロペラ調整室に姿。やはり点検が主のように見えた。
⑥山口剛 ほぼエンジン吊りでしか姿を見なかった。

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GⅡ
①遠藤エミ ほぼエンジン吊りでしか姿を見なかった。
②平山智加 ボートが着水されており、朝の特訓のあと係留所につけ、ペラ調整と見えた。
③西村美智子 ほぼエンジン吊りでしか姿を見なかった。
④鎌倉涼 唯一、試運転しているのを見かけたのがこの人。
⑤細川裕子 プロペラ調整室に姿。ハンマーを振るっているのも見た。
⑥大山千広 プロペラ調整室に姿。ほぼ微調整と見えたがどうか。

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 どちらかといえば女子のほうにより動きが見えたという感じか。先述したように好天で太陽が燦燦と降り注いでいる朝。考えてみれば、優勝戦の時間帯にはぐっと気温が下がるし、12Rに至っては陽が落ちてからのレースとなるのでさらに冷える。この時間帯からドタバタと調整しても、あまり意味はないのかもしれない。もちろん実際の調整自体、ある程度気温の低下を考慮に入れてのものになるわけだが、だからこそ焦ってみても仕方がないといったところだろう。本格的に動きが活発化し、また緊張感がぐんと高まるのは、午後に入ってからになりそうだ。(PHOTO/中尾茂幸 池上一摩 TEXT/黒須田)