午後１時30分現在、桐生の記者席に就いてモーターのことを書こうと思ったらば、眼下の水面は猛烈なホーム追い風で大シケ状態！ これぞ桐生名物「赤城下ろし」の恐ろしさ、このままでは前検業務が中止になるかも??と本気で心配するほどの極悪水面であります（←午後３時30分現在、波風がやや緩和されて風速７ｍ前後か。この程度ならギリギリ支障はなさそう）。
さて、桐生モーター群は去年の12月26日が初下ろし。まだ３、４節の若いモーターだけに２連率70％オーバーあり、８％ありと数字はさほど当てになりませぬ。もちろん、こんなときは「あの男を呼べ」で、信頼度絶大な三島敬一郎のエン魔帳を覗いちゃおう！
三島敬一郎の推奨10基
48号機（53%）A+ 全体的にバランス取れ上位級の本体素性良機！ 一番楽しみだ
32号機（52%）A+ 行き足、直線系の足色にかなり余裕あり！ 全速スリット仕様
30号機（66%）Ａ 転覆の影響なく全体的に動いている印象。出足、実戦足型！
39号機（71%）Ａ 新ペラ交換で足色変化も、クセが抜けて合わせやすそうだぞ
57号機（43%）Ａ 本体素性良いパワー機。競り負けない実戦足が魅力の出足型！
18号機（47%）Ａ 出足、回り足系ならこれっ！ 女子レーサー向きの力感ある機！
24号機（43%）Ａ 行き足、直線と良い動きをしている。調整次第でさらに上積みも
62号機（39%）Ａ 二の足、スリット足と割増の印象で、スタート決めやすそう
60号機（32%）Ａ 出足、回り足と高水準で仕上がっていて、ストレスなさそう
36号機（53%）Ａ？直近で転覆事故。動き良かった機だけに軽視禁物で気配要確認
なるほど、初下ろしから２カ月弱の現時点では「Ｓ」を授けるだけのモンスターパワーは不在、と。確かに先だっての関東地区選を見ても、ケタチに噴いてるパワーは見当たらず。トータル節イチを挙げるなら、やはり三島イチ推しの福来剛48号機。差のない次位が恵まれながらＧＩ水神祭となった今泉友吾32号機だった気がします。今節もこのＷエース候補を引き当てた選手が、Ｖ戦線で何割か有利になることでしょう。
で、気になって仕方がないのは、三島十傑のカド番扱いで「Ａ？」という疑問符が付いた36号機。下ろし２節目の群馬ダービーで毒島誠が準パーフェクトＶをやらかしたアレです。選手の技量的に驚く成績ではないけれど、スリット近辺の行き足～伸びが超ゴキゲンで、即刻私の「伸び～るリスト」にブックイン！ 地区選の前沢丈史36号も期待ほどじゃなかったけど、トップ級の直線足ではありましたね。
た、ただ、三島短評にあるとおり、準優の１マーク手前で真横にスッ転んで転覆、帰郷……他艇との接触がない横転だったため、おそらく深刻な影響はないと思うのですが、現時点での「？」は止む無し。それでも、私にとって今季桐生の“初恋モーター”なので、前検気配を穴が開くほどガン見するつもりです。水面環境が良化したら、ですけどね。
もう一機、エン魔帳から穴っぽいところを取り上げるなら、現状は32％しかない60号機か。地区選で優出こそ逃したものの、齊藤仁60号の全部がちょいちょい強そうな足色は見るべきものがありました。数字だけで軽視されるようなら、初日一発目が狙い目かも？（photos/チャーリー池上、text/畠山）
