シリーズ折り返しの3日目を終えて、準優に赤信号あるいは黄信号が点った選手がちらほら出現しはじめた。ならば、マスターズの名物ミッション「A1勝負駆けレーサーを狙え!」に突入しても良い時季だろう。今節のA1ボーダー近辺の選手は、この7人だ。
今節のA1勝負駆けレーサー
勝率 今日の着順 月末斡旋
★山本英志 6・33 5着・1着 4/29 江戸川
★佐藤大介 6・31 5着・5着 なし
★★田中豪 6・27 2着 4/28~多摩川
★★★大場敏 6・25 5着 なし
★★★★今村暢孝 6・20 3着 4/30 下関
★★★★市川哲也 6・17 6着 4/28~宮島
★★★★★山本寛久 6・14 4着・1着 4/26~児島
※勝率は昨日まで。★の数は畠山の独断ヒリヒリ度
昨日までのA1級ボーダー勝率は、6・19。体感的に山本英志はほぼほぼA1当確だと思うけど、うっかり6着を並べるとわずかながらA2降級の可能性も残っている。
佐藤大介も昨日の時点でA1残留が濃厚ではあるが、今日の5・5着で急降下。原則、このシリーズが期末ラストランの大介は、明日から着を盛り返せば最終日を待たずにA1当確ランプが点るはず。逆に重い着を並べると……?
そして、ガチで背筋が凍るような勝負駆けゾーンはここからだ。まず、今節が期末ラストランで、最後の最後まで気を抜けないのが大場敏。今日の5着でA1ボーダーに近づいてしまったオバビンは、明日からザックリ3・4着平均を並べる必要がありそうだ。
さらにタイトというか、ほぼほぼA1ボーダーラインの真上に屹立しているのが今村暢孝!! ノブさんは4月30日の下関初日がラストランとなるが、もちろん今節の残り3日間で当確を決めてしまいたいところ。たとえば、明日の勝負駆け2走【1R5号艇・8R1号艇】でピンピン連勝だったりすると、節間6・00で予選突破×ほぼほぼA1当確みたいなWご褒美もありえるのだが、どうだろうか。
一方、A1ボーダーより下位からの勝負駆けアタックは、市川哲也と山本寛久の中国地区コンビだ。市川は昨日まで123着と順調にA1級に近づいてきたが、今日は11Rの6着で旧落下。同時に今節の予選順位も暫定16位で、お尻の両サイドに火が点いた格好か。つまりは、明日の【5R4号艇・10R1号艇】が市川にとって運命の分岐点になりそうで、それについては改めて明日の勝負駆けレポートで触れるとしよう。
最後のA1勝負駆けソルジャーは、ちょいと地味ながらも節イチ級の安定パワーを誇る山本寛久だ。現状でも6・19をかなり下回っている寛久の勝負駆けノルマは実にシンプルで、「ただただ、舟券に絡み続けるほど活躍するのみ」。月末には5日間の地元・児島GW開催も残している寛久ではあるが、強力な相棒とともに今節のうちにボーダーラインは超えてしまいたいところ。そしてそれが実現するなら、頂点に近い着順を並べていることだろう。
さてさて、これらA1チャレンジも込み込みで、明日の序盤戦1R~4Rの勝負駆け条件を記しておきたい。
1R
①中澤和志 2走②②着
②大場 敏 圏外もタイトなA1勝負駆け
③鈴木 博 2走①②着
④平尾崇典 ―
⑤今村暢孝 2走①①着×超タイトなA1勝負駆け!
⑥寺田千恵 ―
2R
①平田忠則 2走①①着
②西島義則 2走④④着
③原田幸哉 ①着5・83結果待ち
④仲口博崇 2走③③着
⑤田中 豪 2走②②着×A1勝負駆け
⑥吉川昭男 2走①⑥着
3R
①飯島昌弘 2走②②着
②服部幸男 完走当確
③繁野谷圭介 ―
④徳増秀樹 ①着
⑤田中信一郎 2走⑤⑤着
⑥赤岩善生 2走②②着
4R
①石渡鉄兵 2走①①着5・83結果待ち
②川北浩貴 ―
③天野晶夫 ④着
④今垣光太郎 完走当確×予選トップ勝負駆け
⑤立間充宏 2走④⑤着
⑥石川真二 ―
ただでさえ興味深い“勝負駆け”に、A1チャレンジが加わるとさらにワクワクしてしまうのは私だけだろうか。詳しくは明日、リアルタイムの速報形式で『THE勝負駆け』の推移・結果をお伝えします。(photos/シギー中尾、text/畠山)