BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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児島レディースVSルーキーズバトル 3日目回顧

 昨日(2日目)の児島は逃げが決まったレースがわずか2つ。シリーズ3日目となった本日も、午前中は昨日と似たような向かい風が吹いており、イン受難が続くかと思われた。
 イン受難の流れを1Rでいきなり止めたのが、佐賀の常住蓮。スリットほぼ横一線のインコースから艇を伸ばしていき、まくらせず、差させずのターン、艇もしっかり返ってバック独走でシリーズ初勝利をあげた。


 126期の養成所チャンプの常住だが、フライングや事故の影響もあり、初勝利をあげるのに8カ月を要した。余談になるが、初勝利をあげた舞台がこの児島だった。
 ひとつ勝った後は勝ち方を覚えたのか、破竹の勢いで急成長し、22年後期のA級昇格を決めている。
 本日の安定したターンも、先輩を向こうに回してオール3連対に成績をまとめている点からも、すぐに記念戦線に姿をみせてきそうな逸材であある。まだ全国には知れ渡っていないので、先物買いで覚えておいたほうがいいルーキーの一人。明日は12R6号艇1回走り。上位に入れば予選突破が見えてくる。

 

 オープニングカードの1Rを勝ったのが佐賀の常住なら、団体戦のオープニングカード5Rを制したのも佐賀の末永和也だ。


 スタート展示は向かい風5mだったのに、レースでは追い風3mに変化するという、スタートが難しい状況だったが、末永はコンマ11のトップスタート。外のまくり差しを警戒しながら、ギリギリまで待って差しハンドルを入れると、インの福田慶尚や握った野田彩加が外へ流れていく中、末永だけは鮮やかにターンマーク際を突き抜けた。
 1Rの6着で得点率を下げたのが痛かったが、明日は6R1号艇の1回走り。逃げ切れば準優出のチャンスもありそうだ。

 

 今節の佐賀旋風の立役者となっているのが牧山敦也。前節優勝モーターの49号機の勢いを駆って、初日は6コースから内を絞り行っての2着、2日目後半は4カドから紅組3人を叩き切るまくりで1着になり7マンシュウを出すなど、今節のエポックメイキングな存在になっている。


 本日は11R2号艇の1回走りで2着。シリーズリーダーで節イチの動きをみせる新開航が1号艇1着だったので、仕事を果たしたといってもいい2着であろう。
 牧山は男子予選2位。明日は3R1号艇、11R5号艇の2回走り予定。前半レースで優出を決めて、後に走る佐賀の後輩たちにバトンを渡したいところだろう。畠山シュー長のピットレポートにインタビューも載っているので、明日以降の予想の参考にしてもらいたい。

 

 難しいエンジンを引いて、初日2日目に迷走することがあっても、きっちり修正してくるのもボートレーサーの強さだ。


 好素性機の40号機を引きながらも、初日から5着3着5着と結果を出せなかったのが堀之内紀代子。着が悪くても足色に見どころがあれば何とかなりそうなのだが、足色も見栄えがしないのが苦しかった。
 しかし1号艇で迎えた6Rはインからコンマ08のトップスタートを切って逃げ切り勝ち。ズバ抜けた足色というわけではないが、戦える足にはなっていた。

 


 優勝候補の一人だった中村日向も、初日6着、2日目5着と、ゴンロク発進。しかし2日目後半にペラを大きく叩き替えたのが正解だったようで1着を取れた。
 いったん正解が出れば、伸び盛りのA1レーサーが1号艇を取りこぼすようなことはそうそうない。8Rはコンマ16のスタートから難なく逃げ切り勝ち。初日2日目前半の借金を返済し予選突破が視野に入る位置に立った。

 

 予選トップ通過の新開航は118期の登番4932、男子2位の牧山敦也は120期の登番4981、ルーキーズの中でもキャリアが長い選手が好結果を残しやすい大会なのだが、125期の富田恕生が頑張っている。


 初日の1号艇は2着に取りこぼし、2走目は5着に敗れたのだが、2日目12R6コースから2着に入り7マンシュウの立役者になると、本日も3Rで2着に入ってマンシュウ、さらに10Rでも3着に食い込んで、明日の勝負駆けを成功させれば予選突破が見えてきた。

 昨日取り上げた島川海輝もそうだが、「本当に勝率2~3点台?」と疑うようなシンデレラボーイが出てくることがあるのが、このシリーズ。しかも勝率の低いルーキーは、敗者戦でもうひと暴れすることもあるので、覚えておかなければいけない。


本日の紅白結果
紅組4勝 - 白組4勝

通算
紅組12勝 - 白組12勝

紅白がっぷりよつのバトルは明日へ!
(PHOTO/池上 TEXT/姫園)