BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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THE勝負駆けダイジェスト

 本日4日目は夕刻になにかとバタバタする予定なので、前半戦の勝負駆けダイジェストと後半戦の見どころをいっぺんにアップしておきます。不足分、追加分は速報スタイルでお伝えします。

☆前半戦の勝負駆けダイジェスト

【1R】茅原、鬼の追走

 ①平山智加がドカ遅れで②稲田浩二のナチュラルまくり快勝。待望の初勝利を挙げるとともに、【5R4号艇で3着6・00】という現実味の強い勝負駆けを残した。十八番の「スタート突出4カド絞めまくり」を警戒しておきたい。
 で、この勝者よりド派手だったのは、バック5番手に置き去りにされた④茅原悠紀の追撃パワーだ。ターンマークごとに遠藤エミらをゴボー抜きし、2着確定に見えた徳増秀樹まで追い抜き、最終ターンマーク~ゴールでは先頭の稲田まで肉薄してしまった。昨日まで上々の足色ではあったが、間違いなく今日がいちばんの出来。このミラクル2着で後半12Rは【6号艇4着で6・00】という条件になった茅原。アウトコースからの鬼足に注目!

【2R】羽野キュン盤石の当確

 こちらは①上條暢嵩が逃げ完勝。1Rの稲田と同じく【後半9R4号艇で3着6・00】という高い可能性を残した。54321と尻上がりの成績どおり、パワーもリズムも時々刻々とアップ中だ。
 後続で目立ったのは⑥羽野直也の追撃足。完全に2番手を取りきったはずの②今垣光太郎を、⑤坪井康晴とともに難なく交わして3番手浮上。坪井には届かなかったが、安定した足取りで後半12Rを待たずに準優当確を決めた。ただ、この3着で「予選トップ池田浩二との差がかなり広がった」という見方もできるだろう。
 また、1走4着6・00の④前本泰和は道中の不利もあってお釣りのない4着ピッタリ入線。準優に乗れてもほぼ外枠になりそうだが、だからこそ「台風の目」として注目したい。

【3R】石野がまさかの惨敗!

 昨日まで3位で予選トップ&準優1号艇の有力候補だった⑤石野貴之が、チルト0・5に跳ねて気合パンパンの臨戦。が、スリットから④深谷知博を捕まえきれずに後手に回り、その後もまったく追撃が利かずに大差の6着に敗れ去った。伸び特化の作戦が裏目に出てしまったか。この6着で12Rは予選トップどころか【4号艇で4着6・17】というボーダー勝負駆けに。どんな調整で臨むか、チルト角も含めてチェックする必要があるだろう。
 石野不発で、このレースは内寄り行った行ったの①②③決着。逃げた①太田和美も2着の中島孝平も6点に届かず、3着の③辻栄蔵だけは【10R1号艇で2着6・17】という勝負駆けを残した。

【4R】ミラクル準優へ仁志激走!

 50%の銘柄機を得ながら煮え切らないレースが続いていた③篠崎仁志が、ウップンを晴らす一撃まくりで圧勝。シリーズ初勝利とともに、後半12Rに【5号艇1着で6・17】という一縷の望みを残した。ピンピン連勝で大逆転の予選突破なるか。石野や羽野の存在も含め、12Rの見どころがどんどん膨れ上がっている。
 仁志まくりに一歩及ばず2着入線した④山口剛は得点もパワーも余裕たっぷりで当確ランプ点灯。後半9Rは2号艇から準優好枠にチャレンジだ。また、流れに乗って3着に粘り込んだ⑤原田幸哉は【11R2号艇で2着6・17】の勝負駆け。4着の⑥岩瀬裕亮は21354着の6・00で予選を走り終えた。とりあえずは結果待ちの身の上だ。

【5R】池田、ハナ差でトップ当選

 速報でお伝えしたとおり、昨日まで暫定トップの⑥池田浩二が大接戦の末に必要十分条件の【3着】をGET!! この時点で文句なしのシリーズリーダーに君臨した。おめでとう!
 1着はインからすっきり逃げた①秋山直之で、後半11Rは【4号艇2着で6・17】の勝負駆けに。5コースから2着に粘り込んだ⑤萩原秀人は6・17で予選終了。節間2勝で暫定15位は、ほぼ準優安全圏とみていいだろう。
 一方、私・畠山が追っかけ続けている②磯部誠28号機は、2コースから他艇に叩きのめされて5着大敗……後半9Rは【3号艇2着で6・00】というなかなかにタイトな勝負駆け条件が残された。個人的にはなんとか10ポイントを獲りきって6・33⇒準優4号艇あたりに食い込んでもらいたいのだが、どうか(汗)。

【6R】ブス君、猛追!

 毎日大きな部品を交換している①守田俊介が必死のパッチの逃げきり初1着。これをバック4番手あたりから捌きに捌いて⑤毒島誠が猛追! 大逆転の1着には届かなかったが、2着確保で【10R2号艇=1着で6・00】の可能性を残した。
 3着の秦英悟は7・67=暫定3位で予選フィニッシュ。準優1号艇を確保できるかどうかは、暫定2位・赤岩善生などなど他選手の結果次第だ。
 4着の菊地孝平の後半は【11R5号艇=5着6・00】。機力的に簡単な勝負駆けとは言いきれないだろう。

※6R終了後の18位ボーダー=6・00

☆7R~9Rの見どころ

【7R】
①遠藤エミ ―
②深谷知博 ―
③山崎 郡 1着6・00!
④今垣光太郎 ―
⑤永井彪也 ―
⑥馬場貴也 ―(1着5・67)
 なんと、6点越えの可能性があるのは③山崎だけで、しかもメイチ1着勝負! これはもう、郡ちゃんのファンは迷うことなく③-全-全で応援だ。そうでなくても、舟券的に郡アタマは絶好の狙い目かも?

【8R】
①坪井康晴 ―
②瓜生正義 4着6・00
③守屋美穂 ―
④岡崎恭裕 ―
⑤石渡鉄兵 1着6・00
⑥新田雄史 ―
 準優勝負駆けはふたり。②瓜生は4着なら首筋の寒い1着なしの6・00なので、最低でも3着は欲しいところ。一方、⑤石渡はメイチ1着勝負駆け。スタート攻勢のまくり差しは警戒しておきたい。

【9R】
①前田将太 ― 1000勝王手
②山口 剛 完走当確
③磯部 誠 2着6・00
④上條暢嵩 3着6・00
⑤松井 繁 ―(1着5・83)
⑥柳沢 一 4着6・17
 前半の着も関係してなかなかにタイトな番組となった。①前田は準優アウト模様もデビュー1000勝をこの大舞台で飾りたいところ。が、明らかにパワー上位の②山口、行き足強烈にしてタイトな勝負駆けの③磯部が連なり、予断を許さぬ接戦カード。外の3艇にも相応の準優チャンスがあり、スリットからスリリングな展開になるかも??

 10R~12Rの見どころは、9R頃にアップします。(photos/シギー中尾、text/畠山)