BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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はじめましてが多いルーキーズ……のピットから

 1~2月の芦屋大会でもそうだったのだが、なにしろはじめましての選手が多いルーキーズ。なんとか名前と顔を一致させようともがく前検日、と言いつつ、これがやはりなかなか芳しくないのであります。いや、やはり以前のレディースvsルーキーズでは顔を合わせたことがありながら、このコロナ禍ではピットではほぼマスク姿ということもあって、やはりピンと来ない選手もいたりする。2年前の宮島大会では言葉を交わしたこともあった荒牧凪沙の顔を見ながら「見たことある……けど誰だっけ?」とか戸惑っているのだから、なんとも失礼極まりないわけなのである。ごめんなさい、荒牧選手。

 前選手会長の上瀧和則のご子息である上瀧絢也は完全にはじめまして。お父さんは大選手であり、舟券でもかなりお世話になったし、選手会長時代もいろいろと気を遣っていただいていたので、絢也に会うのを楽しみにもしていたのだが……恥ずかしながら、その絢也の顔を瞬時には判別できない。前検航走からあがってきたときにようやく確認して、なかなか凛々しい顔つきは親父さん譲りだな、と思ったりして。

 そんななか、「お久しぶりです!」と腰を低く挨拶に来てくれたのが中亮太。芦屋で会ったばかりなのだが……って、もう3カ月経つのか。西山貴浩ばりにエンターテイナーぶりを見せてくれる中だが、実はかなり礼儀正しい好青年でもあって、昨年のヤングダービーで初顔合わせをして以降、会うたびにこうして丁寧に頭を下げに来てくれるのだ。オッサンは若者に優しくされるのに弱いので、そりゃもう、応援しちゃうのである。

 安河内健とは、おそらく初めて話ができた。YouTube『週刊BOATBoy』でインタビューもさせてもらったので、ぜひごらんいただきたいわけだが、凛々しいイケメンでありながら、これまた物腰の柔らかさもあって、モテるんだろうなあ……じゃなくて、そりゃあオールスターに選出されるくらい人気が出るのも納得である。お兄さんの安河内将もまた実に好青年であったから、なんとも羨ましい兄弟でありますな。なお、前検の気配は悪くなかったようであります。

 ところで、前節の浜名湖はGW開催で、深谷知博が優勝を飾っている。その深谷が駆った52号機を引いたのは、なんと鎌倉涼! 夫の優勝モーターを妻がゲットしたのだ。これはなんとも麗しきモーターリレー! ただ……鎌倉、ペラを叩いてました。深谷は優勝はしたものの、気配一息と感じていたようで、どうやら鎌倉もそんな雰囲気を感じ取ったか。もちろん、ベースは深谷のままかもしれないが、調整が必要なのは間違いなさそうだ。これで鎌倉が優勝したら、最高にドラマチックなんだけどなあ。

 一方、レディースで好モーターをゲットしたのは倉持莉々。前検の手応えは上々のようで、やはり『週刊BOATBoy』のインタビューに登場してくれたのだが、口調は軽やかなのであった。倉持はこれまでのレディースvsルーキーズ参戦時に、団体優勝を経験していないのだとか。「足引っ張ってます……」と自虐的に口にしていたが、今回はおおいに貢献できそうな感触のようだ。前期女子勝率トップの実力をしっかりと見せつけたいところだ。(PHOTO/池上一摩 TEXT/黒須田)