BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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いざ、団体戦!の前検ピットから

 12回目のレディースvsルーキーズバトル。ここまでは6勝5敗でルーキーズが一歩リードしており、レディースが追いかける様相となっている。今回、ルーキーズはA級が3名のみ。A2級ながらエース格と目された中村日向、前期A1級の篠原飛翔が欠場となり、おそらくこれまでのなかで最も、ルーキーズは手薄と言っていいだろう。
 もちろん、ルーキーズは先輩レディースたちに胸を借りる、といった意識ではないはず。正規あっせんではルーキーズ登番最年少だった石原翔一郎(その後、中本大樹が追加で下から2番目に)も、好モーターを引いただけに意欲も増そうというもの。今日はペラがまったく合っていない状況での前検だったそうだが、これを合わせさえすれば……と気後れしている様子はまるでなかった。

 トップルーキーにも選ばれ、ルーキーズ唯一のA1級である濱野斗馬もハツラツと動く前検。ルーキーズを牽引する……といったような気負いは特に見えないわけだが、心中では自身がポイントゲッターにならねばという思いはあることだろう。

 ドリーム組である島川海輝は、ボートを水面に下ろす前には入念に取り付けなどをチェック。他の選手以上に時間をかけていたという印象で、それだけ緻密に事を進めていくタイプ、ということかもしれない。すでに優勝2回はルーキーズのなかでは上位実績。そのうち1回が児島BOATBoyカップだったので、我々としては思い入れも深い選手であります。今回はじっくり、その走りっぷり、仕事ぶりを間近で見させていただこう。

 レディースの団長的立場は岩崎芳美。ドリーム戦1号艇ということで、地元戦への気合は高まっているようだ。今日の気配は一息だったようだが、それでも暗い雰囲気がないあたりがお人柄。初日は1回乗りということもあって、本体を割ってじっくりと整備していくそうである。部品交換があるかもしれないので、直前情報は要チェック。地元だけに調整のキモも心得ているだろうから、今日よりは上積みしてドリームに臨むはずだ。

 チーム分けはもちろんレディースだが、世代的にはルーキーの門田栞、井上遥妃は実にハツラツと動き回っていた。井上は徳島支部、つまりは地元の新兵ということもあって、飛び回っているのは当然。門田は登番では下に7人もいるので本来は新兵という枠からは外れるのだが、しかし女子のなかでは新兵ということなのか、自身の作業以外もしっかりこなしているのであった。彼女たちが舟券に絡むと配当がアップするわけなので、水面での走りにも注目しますよ!

 ところで、今日の入りの際、藤堂里香が大荷物を3つほど押しながら登場し、ちょいと違和感があったわけだが、本来は宅急便で送るものが大雪で宅急便自体が機能しておらず、仕方なく家から陸路で運んできたのだそうだ。うわー、大変すぎ! 実にしんどい旅だったことだろう。正月から北陸は地震に見舞われ、西橋奈未など相当に大変だったそうだ。さらにはこの大雪で、移動にも苦労したのだから福井支部勢は本当に大変な1月である。藤堂、西橋、そして今井美亜らの走りはきっと北陸にも元気を与える。おおいに注目しつつ、エールを送りたいと思います!(PHOTO/池上一摩 TEXT/黒須田)