BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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下関ヤンダビTOPICS 2日目

前付けWANTED!

 昨夜の『展望BOATBoy』で【2日目はインコース6勝・万舟4発!!!!】などと触れ回り、ついでに「前半はインがかなり負け、後半はかなり勝つ」などと余計な予言まで追加したらば、1Rの木谷賢太(F2)からイン逃げイン逃げイン逃げイン逃げイン逃げのイン5連発。しかも、すべて1-2、1-3という万舟にはほど遠い本命決着だった。ぎゃふん。

「マジかぁ……この流れだと、ガチでイン12連勝になっちまうかも」
 と呟いた6R、ファンファーレとともに異変が起きた。⑥竹田和哉がピットアウトから気合パンパンに握り込み、逆に④宮之原輝紀がスッと首を引っ込めて大外を決め込んだ。それでも満足しない竹田がF2の⑤原田才一郎まで討伐に行ったが、才一郎は「竹田先輩、F2持ちにも五分の魂、舐めんでくんしゃい!」と徹底抗戦したからさあ大変!
 12356//4(スロー5艇がほぼ横並び100m起こし)
 という超イビツな最終隊形が出来上がり、絶好のチャンスと見た単騎6コース宮之原がコンマ06全速で一気にスロー5艇(コンマ20前後)を叩き潰した。やるときゃやります、東都の若きエース君!

 もちろん、破竹のイン爆走ロードを堰き止めた立役者は宮之原本人なのだが、「下克上の舞台装置を作った演出家は竹田クン」と言いきって間違いないだろう。
 この2日間24レースを観た限り、スリット同体からイン選手を自力で叩き潰せる超抜伸び―るパワーは皆無に等しいし(高田ひかるを除くw)。で、下関水面は強いホーム向かい風が吹くと途端にインが弱くなるのだが、ほぼほぼ2m以下のベタ凪水面だし。

 こうなると、私のような①アタマ舟券を毛嫌いする自称穴党にとって、世界を一変するであろう救世主は「前付けレーサー」なのだな。勝負駆けの匂いが色濃くなる3日目以降、外枠からオラオラゴリゴリ攻めたてる選手を待つばかり。たとえば、明日の【2R6号艇・上條暢嵩】には最年長&格上ならではの進撃を魅せてもらいたい。
 いでよ、イン天国・下関を戦乱の世に変えるインファイター!!

 最後に、今日もちょっとだけ独断のパワー評価をば。今日は全レース・全選手の足色をすべてランク付けしたのだが、B+以上とC以下だけを列挙しておきたい。

互角以上に戦えるパワー
★★★A+=前田滉
★★A=篠原飛翔、井上忠政、小池修平、野中一平(今日はターン回り一息)、入海馨、畑田汰一、中村泰平、土屋南(今日は伸び足冴えず)、豊田健士郎、松本順平
★B+=高田ひかる(例によって伸び足はトップ級)竹下大樹、大澤風葵、関浩哉、中亮太(スリット近辺が大幅アップ、今日イチ不気味な見え方!)高橋竜矢、佐々木完太(今日はイマイチ)

現状、ちょいと苦しい足色
☆C=仲谷颯仁、黒野元基、原田才一郎、鈴谷一平、前田篤哉(良機のはずが謎の低迷)
☆D=中村日向、岡部大輝

 その他の面々は「中堅ど真ん中かその前後」と思ってくださいまし。ではでは。(photos/シギー中尾、text/畠山)