住之江モード、突入??
トライアルも含めた今日の１着の艇番は１６１１２４１１１４３１。池田紫乃の６コース突き抜けには仰天したが、やはりスローが強い１日だった。④藤崎小百合が勝った６Ｒも、逃げた①川野芽唯が２マークで大失敗したせいだし。スローと言うより、インコースが圧倒的に強かったな。この川野も含めれば、８勝に等しい。さほどイン巧者が多かったわけではないので、やはり「スタートが揃ってきてインに有利になった」が最大の理由だろう。勝負駆けの明日も、イン鉄板の流れなのか。気象状況も含めて、早い段階でインの取捨を読みきりたい。
そんな住之江らしい今日の水面で、きっちり逃げきって予選トップに立ったのが谷川里江だ。これだけの成績だからパワー面も上々なのだろうが、とにかく気合の入り方が半端ないと私は見ている。外コースでもインコースでも、スリットから少しでも覗いて他艇を自力で攻め倒す。起こしの段階から、そんなオーラが満ち溢れているのだ。明日は、点増しの特選も含めて２・３号艇の２回走り。ここでしっかり舟券に絡めば、自ずと予選トップも見えてくるだろう。そして、その可能性はかなり高いと思う。
独断パワー診断
折り返しの３日目ということで、私なりのパワー評価を記しておく。全体的には、突出した節イチのいないドングリムード。しかも、日によってくるくる変わる感じもあって、特定するのが難しいシリーズではあるな。昨日は茶谷桜が凄いと思ったら、今日はまったく追い上げが利かなかったし。
そんな中、常に安定したパワーを発揮しているのが長嶋万記だ。突き抜けるほどの迫力はないが、全部がやや強めの好バランス。今日の長嶋は精力的にトライアル組に足合わせを挑み、三浦や平高らにまったくヒケを取らない足色を披露した。もちろん、その自信があるからこそアタックしたとも言える。
魚谷香織も同じようなバランス型で、ややストレート寄りか。スタートが慎重なので派手さはないが、道中でじわじわ追い上げる足はかなり力強いぞ。
それから、樋口由加里。昨日は整備で大失敗して？サイドがまったく掛からなかったが、今日はしっかり立て直したようだ。戻ってしまえば、伸びを中心に間違いなく上位級のパワーだ。
前出・茶谷の伸び、塩崎桐加の行き足、堀之内紀代子の回り足もかなりイケている。一発大穴がありえるのが栢場優子で、スリット付近の強さだけなら節イチ級かも知れない。Ｆで人気が暴落したが、だからこそ常に穴候補として警戒しておきたい。滝川真由子も伸びはソコソコいいのだが、栢場ほどの迫力は感じられないなぁ。で、私が前検横綱に指名した大瀧明日香は……悪くはないけど節イチにはほど遠い中堅レベルでした。グランプリシリーズの前本泰和に続いて、すいません!!
まとめておこう。
Ｓ級…長嶋万記、魚谷香織
Ａ級…樋口由加里、茶谷桜、塩崎桐加、堀之内紀代子、谷川里江
隠れＳ級…栢場優子
（photos/シギー中尾、text/畠山）
