BOAT RACE ビッグレース現場レポート

BOAT RACE ビッグレースの現場から、精鋭ライター達が最新のレポートをお届けします。

TOPICS 2日目

イン逃げで高配当続出の謎

 

 

 

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 SGも含めて、最近のビッグレースは「1・2コースがほぼほぼ勝つ」という傾向がやたらと強い。今節のレディチャンも、2日目まではその流れをしっかり踏襲している。1・2コースが全24レース中19勝(内訳は1コース12勝、2コース7勝)。かつて「女子戦の華はセンターまくり」としたものだが、3~6コースのまくり勝ちはゼロ。むしろ2コースまくりが3発と、完全に内の2艇が牛耳っている印象だな。

 だからして、1・2号艇は普通に人気になるわけだが、今日はちょっとした“異変”が相次いだ。傾向どおりに1・2号艇が勝ちまくった(1コース8勝、2コース2勝)というのに、万シューも含めた高配当が続出した。特にイン選手が勝って万シュー2本に70倍、80倍が飛び出したのは、やはり“異変”と呼ぶべきだろう。では、なぜそうなったのか。最近、私が思っていることを記しておこう。

★「パワー劣勢」の情報が乱れ飛んだ選手が、極端に人気を下げすぎる。

 これが大きな要因ではないか。今日でいえば、2Rの喜井つかさ(逃げて174倍、ちなみに2着は平山智加)、7Rの藤崎小百合(逃げて155倍)が「足が弱い情報(しかもF持ち)」が乱れ飛んだレーサーだった。また、好配当の片棒を担いだヒモ選手の中にも、パワー劣勢の情報で極端に嫌われた選手がいた。3R2号艇の渡邉優美(2着に粘り、1-2-5のフォーカスで8260円!!)、10R5号艇の倉田郁美(圧倒的人気の松本晶恵が逃げ、2着が倉田、3着がこれまた人気の香川の1-5-6で7430円!)などなど。

 

 

 

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 ファン心理として、弱気なコメントやピット情報を聞けば「買いたくないなあ」「買えないなあ」と尻込みしたくなる気持ちはよくわかる。だが今節に限らず、最近のビッグレースは「弱気なコメント=一気に人気下落」という極端なパターンがあまりにも多い気がしてならない。驚くほど人気のない選手がいたら、情報を鵜呑みにする前に「本当にそんなに悪いのか」と疑ってかかり、レースリプレイや現場検証(足合わせなど)でその信憑性を推し量るべきだと思う。これだけ強い1・2コースが当たり前に買って万シューになるということは、どこかに必ずファンの目を欺いている死角・盲点が存在するはずなのだ。現在の私が思うに、その盲点は「強気なら強気、弱気なら弱気、そんな異口同音のコメントが各メディアに飛び交い、極端なオッズの較差を生んでいる」ではないかと踏んでいる。情報信ずべし、しかもまた信ずべからず。この言葉を忘れないように!(←自戒の念も込めて)

 あ、それからもうひとつ、今節で穴になるパターンとして「若いレーサーはパワー劣勢でもスピードで舟券に絡んでくる」というのもお忘れなく!

 

独断パワー診断

 

 

 

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 予選2日間を終えての、独断パワー診断を記しておきたい。現状、節イチを特定するのは難しく、中里優子、日高逸子、松本晶恵、魚谷香織、細川裕子の5人が抜群レベル。どのエンジンからも「混戦から抜け出す底力」みたいなものを感じるが、今のところ一撃で突き抜けるようなパンチ力はさほど感じない(魚谷と細川は可能性あり)。

 で、この5人の先頭グループから1艇身ほど離れた上位級が大瀧明日香、滝川真由子、山下友貴、平田さやか、平高奈菜、平山智加、茶谷桜、水口由紀、松瀬弘美あたりか。昨日も書いたが、伸びの破壊力では松瀬弘美、茶谷桜が怖い存在だ。

 

 

 

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 銘柄級の寺田千恵、山川美由紀、遠藤エミ、長嶋万記、小野生奈は中堅ど真ん中~中の下レベルだと思っている。スピードとテクの違いで、派手な勝ちっぷりも含めてそれなりに着をまとめている印象だな。そしてそして、金田幸子は誰が見てもわかるワースト級なのだが、今日の夕方の足合わせ(何度も水面に出てきた)では最悪を脱したように感じた。明日以降、あまり馬鹿にしすぎていると、痛い目に遭う可能性もありますぞ。

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