BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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浜名湖ヤングダービーTOPICS 2日目

展示タイムに要注意!

 ちょいと舟券に役立ちそうな情報をば。今節の浜名湖の展示タイムは、いつも以上に舟足と直結している気がしてならない。トップ時計の選手は道中の追い上げが利いてしっかり舟券に絡んでくるし、逆にワースト時計のほとんどは道中でズリ下がっている。わかりやすく、それぞれの枠番と着順を併記しておこう。

初日 トップ時計      ワースト時計
1R ③-2着       ⑤-4着
2R ③-1着       ⑥-6着
3R ⑥-3着       ③-6着
4R ③-4着       ①-4着、④-1着
5R ①-6着       ⑤-4着
6R ④-1着       ⑥-4着
7R ③-2着       ⑥-4着
8R ②-2着       ④-4着
9R ③-6着       ⑥-2着
10R ②-4着       ④-3着
11R ①-1着       ⑥-4着
12R ①-1着、⑤-2着  ②-4着、③-6着
2日目
1R ⑤-2着       ②-5着
2R ⑥-1着       ④-2着
3R ④-2着       ⑤-5着
4R ③-2着、⑤-4着  ①-5着、②-1着
5R ⑥-2着       ⑤-6着
6R ②-2着       ①-1着、⑥-5着
7R ④-3着       ①-4着、⑥-2着
8R ⑤-2着       ②-5着
9R ③-3着       ⑥-5着
10R ①-5着       ⑥-6着
11R①5着、②6着、④2着 ③-1着
12R ①-1着       ⑤-3着、⑥-6着

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 ハァハァ疲れた。着順を縦にざっと眺めれば、双方の勢いの違いがわかってもらえるだろう。舟券に絡んだ確率を集計すると
★トップ時計……28戦20回 3連率71%
★ワースト時計…30戦9回 3連率30%
 BB誌10月号のデータは「浜名湖のトップ時計3連率=63%」だから、やはり高い。手元にデータこそないものの、ワースト時計のそれも平均値より極端に低いはずだ。理由はよくわからんが、直球勝負の多い若人の祭典だけに、直線系のパワー(優劣が展示タイムに反映されやすい)がモノを言うのかも?
 能書きはともかく、今節は「展示タイムがパワーに比例しやすい」と考えていいだろう。2日間のトップ選手とワースト選手をこれまた列挙しておこう。

トップ選手…河野真也(2回)、椎名豊、竹井奈美(2回)、村岡賢人(2回)、三川昂暁、北山康介(3回)、高倉和士(2回)、守屋美穂、中村桃佳、羽野直也(3回)、仲谷颯仁(2回)、松尾充、磯部誠、佐藤翼、小野生奈(2回)、秋元哲、佐藤大佑、木下翔太

ワースト選手…高野哲史、安河内将、村松修二(2回)、近江翔吾(2回)、大上卓人(2回)、秋元哲、松山将吾(2回)、永井彪也、西野雄貴、渡邉和将、中田達也(2回)、松尾拓、磯部誠、木下翔太(2回)、武富智亮、中嶋健一郎、春園功太、山田祐也、島村隆幸、三川昂暁、上條暢嵩、北野輝季、竹井奈美、大山千広

 ハァハァハァハァざっと見回しただけで、これまた双方の好不調がぼんやり伝わってくるリストではあるな。もちろん、複数回の選手は特に注目すべきだろう。トップ選手の方で穴っぽいのは、高倉和士と守屋美穂あたりか。外枠での一発を常に警戒しておきたい。

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 中には両方に顔を出している選手もいるが、昨日と今日で気候が大幅に変わった影響がありそうだ。昨日よりストレート足がやや落ちたのは北山康介、椎名豊、竹井奈美。逆にかなりアップしたのが小野生奈。どこをどう調整しているのか、SGでもこの子の整備力には驚かされることがままあるな。

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 また、明らかにワースト気配だった木下翔太は、ギヤケース交換でかなり直線が強化されたように見えた。ただ、その代償としてピット離れが……明日はアップした伸び足をキープしたまま、この欠陥の修正に専念することだろう。直ってしまえば、実績的には断然のV候補。6着5着のスタートから大逆転の優勝までありえるかも? とにかく明日はスタート展示に要注意。

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 ちなみに、今日全体の展示一番時計は、河野真也の6秒60。実戦ではインから1マークで握り過ぎてぶっ飛び大敗。自慢のストレート足は不発に終わったが、明らかにパワー負けではなかった。明日の11Rは①村岡に対して、4号艇からアタックする河野。この直接対決は「節イチ決定戦」のひとつと捉えていいだろう。
 さてさて、明日以降もこれほど極端な「展示タイム=成績に直結」が続くのか。今までのパターンだと書いた直後からいきなり崩れるのだが(笑)、私の勝手な予測としてはそうそう法則崩れはないと思っている。興味のある方は、眉に唾を付けながら舟券攻略の参考にしていただきたい。

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 最後はやっぱり、気になって仕方がない西川昌希。6号艇の今日は2コースまで潜り込んでの90m起こし。出足的には持ちそうなムードだったが、②村松修二に気合の3カドからゼロ台ほぼ全速で来られてはたまらない! スリットからゴリゴリ絞め込まれ、なす術なく4着に敗れ去った。明日は3&4号艇の2回走。胸突き八丁の正念場でこの男が何をやらかすか。もちろん枠なりからの正攻法もありえるし、意表を突いてのイン奪取もありえる。とにもかくにも、「この男だけはスタート展示を鵜呑みにしたはならない」とお伝えしておく。
※サービスショットとして、211着で予選5位と大奮闘している中村桃佳、今日の5Rで万舟を演出した大山千広の写真をアップしときまーす!(text/畠山、photos/シギー中尾)

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