今日の敢闘賞
赤岩善生…2R6着、6R4着
開会式で「人生で一二を争うくらい酷い足。来年の蒲郡チャレンジカップで頑張る」といきなりギブアップ宣言。一般シリーズでも手抜くことなく、どんなワースト機でも最後まで諦めずに整備し続ける漢だけに、かなりサプライズな発言ではあった。
が、そこは根っからの整備の鬼。蓋を開けてみたらば、初戦にセット(ピストン2×リング4×シリンダーケース)交換~2戦目にクランクシャフトとキャリアボデー~3戦目は2度目のセット交換と、立て続けに“酷い”31号機に活を入れ続けている。成績は564着とコメントなりの苦戦続きだが、3戦目の足色は微かながら光明の兆しが見られたような……? 1日早い勝負駆けとなった明日は3R6号艇。3着に食い込むだけでオッズが跳ね上がる枠番だけに、軽視することなく直前の整備状況(キャブレター交換か?w)と足色をチェックしたい。
今日のチヒロ
絶好枠の1号艇を得た6Rは、しっかりとスタートを踏み込んで他を寄せつけぬイン逃げ。ちょいと前までイン戦での取りこぼしが目立った気がするのだが、直近の10走は9勝2着1回!! あのレディチャン優勝戦の例を持ち出すまでもなく、最近の千広のインモンキーは早くて速くて強い。
後半の10R3号艇は進入争いからシビアな展開に巻き込まれて5着大敗。「晴れのち雨」的な1日ではあったが、この10Rで得たスキルはかなり大きかったはずだ。
★進入争い…スタート展示では⑤徳増秀樹のゴリゴリ前付けに吹き飛ばされる形で5コースのダッシュに(大量の水をもらった)。が、本番では意を決して枠番主張。結果はともかく、オール女子戦ではついぞ味わえないスタ展~本番の作戦変更は、今後のSG戦線に必ずや生かされるだろう。
★王者との死闘…5着争いとはいえ、丸々2周半に渡って松井繁とデッドヒートを繰り広げた。2周1マークでは松井の老獪な切り返しで2艇身ほど引き離されたが、続く2周2マークではリベンジの強烈な切り返し! これで逆に1艇身のリードを保つと、残る2つのコーナーはスピードでねじ伏せるような強ツケマイの連発で松井に競り勝った。たかが5着、されど5着。頬を張り倒し合うような王者との激闘は、語り草にしたいほどのド迫力だった。
3戦を終えて予選5・33と準優圏内を維持した千広。明日の10R5号艇が大きな山場になりそうだ。
明日の見どころ
★1R…①大瀧明日香vs⑤香川素子の直接対決。2日目の逆転2着でわずかに息を吹き返した香川が、崖っぷちの気合でイン大瀧に襲い掛かるかも?
★7R…③松井繁vs④茅原悠紀。直接対決というほどシビアな関係ではないが、尻に火が点いた松井がシャカリキ握る展開か。賞金17位の茅原が王者マークでどう攻める?
★8R…予選突破へもはや大敗が許されない賞金18位の⑥原田幸哉が、どんな秘策を繰り出すか。スタート展示から瞬き厳禁だ!
★9R…②守屋美穂vs④遠藤エミの女子賞金2位争い。一番差しと二番差しでバック壮絶な叩き合いになったりして?
当の本人たちがどれほど意識しているかは不明だが(笑)、勝手に脳内イメージを膨らませてそれぞれの戦いを見守るとしましょ。(photos/シギー中尾、text/畠山)