BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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若松オーシャンTOPICS 3日目

今日の台風63号

 

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 連日、濱野谷憲吾のことを書いているようで、実は伸びーーーーーる63号機のことばかり絶賛してきた私だが、今日は乗り役の話から。憲吾の本気モードが、MAXレベルに到達した。如実に証明するのが、出走表に記された体重変動だ。前検時は53キロだったのが、今日(測定は昨日)の発表体重は……ジャスト50・0キロ!!!! 骨格がしっかりしている憲吾にとって50キロ=3キロ減量は、かなり高いハードルだと思われる。その苦行を、2日ほどでやり遂げた。ちなみに直近のSGは、

 

              初日  最終日

笹川賞(予選敗退) 53・5キロ 53・2キロ

グラチャン(準優敗退) 52・6キロ 51・3キロ

 

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 やはり理想の50キロには届かなかった。それが今節は3日目にして伸びを最大限に活かせる体重まで減らしたのだ。機力・気力ともに、完全なVモードに突入したと断言していいだろう。

 さて、今日の憲吾・63号機は9R6号艇の1回乗り。もちろん迷わず6コースを選択し、スリットから伸びるわ伸びるわ。『♪セクシャルバイオレットNO1』(by故・桑名さん)な伸び足だったな。憲吾は軽々と内の4艇までを叩ききったが、イン・茅原の伸び返しが凄まじく、「アウト一撃まくり」とはいかなかった。それでも、余裕たっぷりの2着ゲット。この8pt加算で、残る10~12Rを待たずに3日目までの予選トップを確定させた。

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 明日の憲吾は、6R5号艇の1回乗り。「これを勝てばトップ確定か」というと、さにあらず。2位の峰竜太や3位の松井繁がピンピンだった場合、憲吾が1着でもトップを譲ることになる。

 

 

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 もっとも、私は憲吾の予選トップを渇望してはいない。準優逃げ→優勝戦逃げでは、伸び~~る63号機の持ち味を堪能できないから。できればあれやこれやがあって、優勝戦の憲吾・63号機は4号艇あたりで落ち着いてほしいと思うのだが、それは憲吾に失礼だろうか。

 

 

 

 

王者、覚醒

 

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 憲吾63号機が派手なパフォーマンスを演じている間に、王者・松井繁がいつの間にかその背中に貼り付いていた。予選3位。

「あれれ、いつの間にこんなポジションに??」

 これが王者の怖さだ。パワーは平凡でも大崩れなく2、3着をこっそりと重ね、勝つべきときにガッチリ勝ちきる。そして気づけば予選トップで逃げ逃げV。何度こんなシリーズを見てきたことか。だから、見出しの「王者・覚醒」は、松井自身の状態を表現したものではない。松井はいつだって、前検から覚醒しまくっている。覚醒したのは、松井が駆る65号機だ。

「今日は完全にマッチした。昨日までとは全然違う。さらに良くなっていくと思う」

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 強気のコメントがポンポン飛び出した公開インタビュー。詰めかけたファンをぐるり見回すその眼光は、獲物を探す飢えた鷹のそれを思わせた。明日は5・6号艇の2回走り、トップ当選を狙うには楽な勝負駆けではないが、あの鋭い眼光を見ていると「この男なら……」と思ってしまう。

 鷹の目がロックオンしたものは予選トップか、それとも初日から異次元のパワーを魅せ続けるあの選手か……このふたりが真っ向から雌雄を決するのはあさってか、3日後か!?

 

独断パワー番付

 

 3日目を終えて、シリーズも折り返し地点に到達。ここで私なりの独断のパワー評価番付を記しておきたい。

 

'SS級

濱野谷憲吾(伸びSSSS、回り足B)

 

S級

茅原悠紀(伸びSS、回り足A)

秋山直之(伸びA、回り足SS)

森高一真(伸びA、回り足SS)

 

A級

瓜生正義(伸びSS、回り足B)

西村拓也(伸びSS、回り足B)

毒島 誠(伸びS、回り足A)

井口佳典(伸びA、回り足A)

吉川元浩(伸びA、回り足A)

田村隆信(伸びA、回り足A)

白井英治(伸びB、回り足S)

峰 竜太(伸びB、回り足S)

平山智加(伸びB、回り足S)

飯島昌弘(伸びB、回り足S)'

 

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 今節は「伸び」の差が極端に違うので、各クラスとも上から伸びる順番に並べてみた。見ての通り、濱野谷・茅原・瓜生・西村が今節の「伸び~~~る四天王」。さらにこの4人の伸びを比較するなら、憲吾・瓜生・西村・茅原の順番だろうか。茅原はペラを叩いて出足を強化した分、伸びがやや落ちた。2Rで今村豊に差し返された瓜生も、あるいは伸びを殺して出足型にシフトするかもしれない。9Rで茅原まで届かなかった憲吾は、どうするだろうか? ちなみに前検~初日まで憲吾に迫る伸び足だった毒島は、やはりペラを叩いてかなり伸びが落ちたと思われる。

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 穴っぽいところでは、飯島と智加ちゃんか。飯島は2連率エース機なのに、話題をすべて63号機に持って行かれて人気の盲点になっている。智加ちゃんは、昨日も書いたがメイチのダービー勝負駆け。くるくる小回りできる回り足で、予選突破(=ダービー当確に大きく前進)を狙う。迷ったら、このふたりを舟券に加えたい。(photos/シギー中尾、text/畠山)