「女子選手はみんな、本当に頑張ってる。絶対に最後まであきらめない」とかつて言っていたのは寺田千恵。女子戦のピットではテラッチの言葉通り、みな懸命に調整作業を続ける。この姿勢はベテラン、若手を問わない。谷川里江もかなり長い時間ペラ調整をしていたし、藤堂里香も相当な時間、ペラ室の住人となっていた。宮島の試運転タイムは10R発売中までということで、終盤の時間帯は静かな空気となるピットだが、整備室やペラ室は最後まで賑わっている。
11R発売中以降は、装着場は閑散とする。そんななかでよく見かけたのは水野望美。何度か控室へと入っていく姿を見るのだが、すぐに出てきて整備室のほうに駆けていったり、いわゆる雑用をこなしたり。11Rで転覆した大山千広のボート引き上げにも、支部は違うが駆けつけていた。レディースチャンピオン等では新兵なので、こうした姿はお馴染みだが、今節は後輩も山ほどいる。それでも実によく働く水野が、実に素敵です!
そうそう、大山は着替えた後に猛ダッシュで転覆整備に向かっており、体は問題なさそうです! めげずに頑張れ!
10R終了後、田口節子が整備室に駆け込み、本体を割っていました。いいタイミングのまくり差しと思えたのに、入らなかった1マーク。その原因を探るために、即座に動いたというわけですね。
櫻本あゆみはリードバルブ調整。初日は2着と上々の発進も、さらに上積みを目指したいところ。そこに寄り添ったのは山下友貴。101期の同期生! 95期の女子が全員参戦の今節(4名)、101期も全員とはいかなかったものの4名を送り込んでいます。ほかに藤堂里香、守屋美穂!
ドリーム組は、みな実に粘ってペラ調整をしていました。長嶋万記、松本晶恵、竹井奈美はまさしくギリペラ。地元の海野ゆかりもかなり粘っていましたよ。
愛知支部コンビ、宇野弥生&大瀧明日香も、精力的な動きを見せていました。私らしく!
取材を受ける川野芽唯。今節は気合の入った表情が目立ちます。
装着場で突っ立っていたら、倉持莉々が「前夜版、ありますか?」と声をかけてきた。先輩の艇旗艇番準備は若手の仕事。同支部の選手の枠番を知っておく必要がある。でも、その時点ではまだ前夜版は出てなかったのですよ。倉持の動きが素早かったということですな。
後藤美翼、富樫麗加。東京支部の若手は人気者揃いだ!(PHOTO/中尾茂幸 黒須田 TEXT/黒須田)