BOAT RACE ビッグレース現場レポート

BOAT RACE ビッグレースの現場から、精鋭ライター達が最新のレポートをお届けします。

THEピット――真夏の52人

 今日はいつものスタイルに戻そうかと思ったが、思いのほか好評のようなので、今日も52人を一気に書き出していくことにしよう。予選の間はこれでいきます。

 

●今村豊 1Rは5着。レース後は田頭実と笑い合っていた。おそらく進入が話題だったと思う。スタート展示は枠なりオールスローだったのだが、本番は5号艇の田頭実がダッシュに引いて6コースを選択したのだ。二人で笑い合ったあと、田頭が「すみませんでした」と言うと、今村も「いやいや、ごめん」。ベテラン二人の爽やかな会話。

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●田頭実 着替えを終えて田頭はペラ調整へ。「暑いっすねえ」と声をかけてくれた。そして、思い出したように、「8月はエビス屋ですね!」。そうなのです、8月のビッグはレディースチャンピオン=芦屋、ボートレースメモリアル=若松と、ともに北九州は黒崎に宿泊なのです。ということは、エビス屋昼夜食堂三昧! 田頭も僕のエビス屋ラブを知っており、何年か前に一度、エビス屋でお会いしたことがあったのだ。「一回、顔を出そうかな」。ぜひぜひ! 田頭さん、またエビス屋でお会いしましょう!

●今垣光太郎 1R発売中に試運転のため着水。その数分後、ふたたびボートを陸に上げて調整に入った。試運転は1~2周くらいだったと思う。

●松井繁 試運転→ペラ調整をひたすら繰り返していた。ペラ小屋から係留所へはダッシュ! 走る王者。

●服部幸男 早い時間はゆったりと過ごしていたのか、エンジン吊りには控室のほうから悠然とやってきている。2R発売中から試運転の準備。

●市川哲也 2R発売中にペラ小屋に入った。引き戸を丁寧に閉めて入室。律儀な人柄がうかがえます。

●田中信一郎 3R出走ということもあってか、1R発売中に見かけたときの表情はすでに戦闘モード。迫力があった。

●山下和彦 特に大きな動きは見られなかったが、エンジン吊りに出てくるときの足取りはなかなかに力強かった。

●前本泰和 ペラ小屋で調整。その後は試運転の準備を始めている。

●濱野谷憲吾 2Rエンジン吊りの後にペラ小屋へと向かった。ただし、その後にちらりと覗いたら、姿を見つけられなかったのだが。

●山崎智也 1Rのエンジン吊りのあと、プロペラを外した。そこに松本晶恵が歩み寄って声をかけ、しばし会話を交わしている。松本との会話を終えると、ペラ室へ。

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●石渡鉄兵 田中同様、3R出走を控えていることもあって、1Rエンジン吊りの表情はすでに気合が感じられるものだった。断固たる決意!

●辻栄蔵 もちろんペラ調整。

●徳増秀樹 2Rで逃げ切り1着。ここまで苦戦が続いていただけに、安堵の様子が見て取れた。ここから巻き返しだ!

●原田幸哉 係留所でエンジンを噴かして音に聞き入る。その後は控室に戻り、エンジン吊りで姿を見るのみだった。

●白井英治 2R発売中にモーターとボートを磨き始めている。これが白井英治のルーティン。相棒をとことん大切にする男なのだ。

●重成一人 慌てた様子をそれほど見せずに、淡々と作業を進めている。

●池田浩二 今日はほとんど姿を見かけていない。昨日の終盤に忙しそうに整備調整をしていたが、今朝は一転、だ。12R1回乗り。これを書いている今頃は始動しているかも。

●寺田祥 ペラ小屋で調整。3R出走で、1Rがちょうどピットアウトしたころにはペラを手に小屋を出て、いったん控室のほうに向かっている。今村のエンジン吊りに参加して、またペラを手に係留所に降りていった。

●赤岩善生 1Rは桐生順平に競り勝って3着。勝った坪井康晴と右手で挨拶を交わしていた。表情に特に変化はなく。

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●坪井康晴 1R1着。ピットに戻ると、菊地が真横に歩み寄り、ワイヤーを外しながら声をかけている。菊地の顔には微笑が浮かぶ。坪井の表情は、ヘルメットを着けたままだったので不明。

●菊地孝平 1R発売中には精力的に試運転をしていた。暑いなか、フル装備で駆け回っているため、いったんピットのほうに戻ってきたときには汗だくだ。もちろんそんなことを意に介することはなく、ふたたび水面へ。

●秋山直之 2Rで2着。ピットに戻ってきてヘルメットを脱いだ時には眉間にシワが寄った表情だったのだが、ボートに入った水をクリーナーで吸い出している毒島誠と話をしながら、爽やかな笑顔になっていった。眉間のシワは「暑いなあ」くらいだったのだろうか。

●中島孝平 プロペラ調整。小屋内で行なっていたが、屋外で笠原亮が調整を始めると、小屋を出て笠原の向かいに陣取った。仲良し同期生である。

●笠原亮 というわけで、屋外でペラ調整。

●井口佳典 1R発売中、試運転をしてから展示ピットにボートをつけた。その後、係留所にいた松井繁に歩み寄り、腰を下ろして話し始める。松井と井口の絡みというのは、けっこうよく見かけるものだ。井口は王者を尊敬し、王者も井口を認めているところがあるのだ。

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●森高一真 4Rは大きな整備をして登場しているが、1R発売中にはすでにペラ調整に入っていた。試運転も続けており、立て直しに必死である。2R発売中、いったんボートを陸に上げて、ボートリフトのそばで調整を始めた。そこに歩み寄るは松岡晃司さん。昨年引退されて、今は丸亀で艇運係をされている。森高にとっては同支部の先輩。松岡さんに見守られながら、森高は柔らかい表情で作業を続けていた。丸亀はほかにも元選手の方が数多く働かれており、地元選手にとっては心強くもあるだろう。

●丸岡正典 ペラ小屋の奥のほうで調整していた。

●吉田俊彦 序盤の時間帯は見かけませんでした。

●萩原秀人 ゆっくりと過ごしているようで、エンジン吊りには控室からやってくる。といってm、実は1Rと2Rには近畿の選手が出走しておらず、本来は控室で休んでいてもかまわないのだが、萩原は手薄な陣営に加わってヘルプしているのだ。1Rは桐生順平のもとへ。

●中野次郎 1R発売中に工具袋を持って、競技棟前の置き場へと向かっていった。

●石野貴之 試運転→プロペラ調整の往復は、松井と同様。足合わせをしたのか、その松井と係留所で話し込む姿もあった。

●久田敏之 1Rのエンジン吊りを終えた後、山崎智也とにこやかに語らう姿が。

●山口剛 2Rは3着。エンジン吊りでヘルメットを脱ぐと、汗だくで荒い息を吐いていた。この暑さのなかで激戦を繰り広げれば、当然そうなる。

●毒島誠 いつも通りのプロペラ調整。エンジン吊りを終えると速攻でペラ小屋に戻っていく。今日は1号艇。負けられない!

●渡辺浩司 2R出走ということで、展示ピットにボートをつけた後に控室へと戻っていく姿を見たのみ。

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●長田頼宗 1Rは2着。その後、素早く着替えて装着場にあらわれ、ボートとモーターを丁寧にチェックしていた。今日はこのあと12Rに出走。たっぷりと時間がある。丹念な調整が続くことだろう。

●岡崎恭裕 静かに調整を進める。大きな作業はしていなかった。

●岡村仁 実はハッキリと顔を確認していないのだが、ペラ室の奥のほうで岡村が昨日までに着ていたはずのTシャツがちらり見えたので、たぶんそれが岡村のはず。その通りだとするなら、ペラ調整に没頭、ということになる。1、2Rは近畿勢の出走がなかったので、エンジン吊りでも見ていない。

●峰竜太 レース前はどんな局面であっても緊張する、という峰竜太。1Rのエンジン吊りに出てきたときには、たしかに表情がカタくなりつつあった……って、これは昨日の後半記事のコピペだ。今節は、タイミングの問題なのだろうが、こうした表情ばかりを見ている気がする。

●平本真之 昨日12Rの見事な6コースまくり差しの余韻はもうない。終わったことは忘れて、兜の緒を引き締めてペラ調整などをしている。

●新田雄史 昨日まではペラ小屋の、装着場から見て手前のほうで調整をしていたのだが、今日はいちばん奥で叩いていた。ペラ小屋を眺めていると、叩く場所というのは選手によっておおむね決まっていて、ほぼ同じような場所で見かけるもの。ペラゲージもその付近に置いているのだろうし。しかし新田の今日は、昨日とはまるで違う場所。なんか意味があるのかな?

●松本晶恵 懸命に試運転。竹井奈美と足合わせをして、その後話し込む姿あり。

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●茅原悠紀 ペラ調整を長く続けたあと、2R発売中にはモーターに装着し、ワイヤーなどのチェックをしたあと、いったん控室へと戻っていった。その後、試運転に出ていったのは、見てはいないけど、間違いない。

●桐生順平 1R、赤岩善生に競り負けて4着。やはりエース機の動きにはない。淡々とふるまっているように見えるが、けっこう苛立っているのではないかと察する。今日は9Rにも出走、諦めることなく調整作業を始めていた。劇的に上向かせることができるか。

●篠崎仁志 1R発売中にギアケース調整。今日は序盤の時間帯に整備室で作業をしていたのは仁志だけだった。調整を終えてモーターに装着すると、すぐに水面へと出ている。表情はむしろカタく見えるほどで、もしかしたらVを意識し始めた? なんて思いたくもなってくる。

●遠藤エミ 3R1着! 1Rエンジン吊りでは萩原とともに桐生順平の輪に加わって、ハツラツと働いていた。いいリズムが動きにもあらわれている、といったらこじつけが過ぎるだろうか。

●小野生奈 今日もキビキビと動いていて、ペラ調整にも余念がない様子だ。

●松田大志郎 1R発売中に試運転を切り上げて、ペラ小屋にこもった。リズムは上向き、さらにパワーを引き上げるべく、懸命の調整作業が続く。

●中田竜太 エンジン吊り以外では特に動きを見かけなかった。

●竹井奈美 1R、装着場のモニターで一緒に観戦。6コースに回った田頭先輩を見て、「行け行け行け行け行け!」と声援。竹井ちゃん、かわいいっす!

●岩瀬裕亮 新兵ということもあって、エンジン吊りなどではきびきびと率先して動いている。表情には常に笑みが見えており、SGの舞台を楽しめている様子が見て取れる。強敵ばかりが相手だが、怯むことなく戦えている証拠だと思う。

 

 3日目の前半戦ということで、実は大きな作業をしている選手はあまり見かけていない。これがSGの3日目前半だ。勝負駆けの趨勢が見えてくる後半は果たして。(PHOTO/中尾茂幸 池上一摩 TEXT/黒須田)

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