BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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THEピット――共同会見より

 もう、異例中の異例、というべきなのか、なんと前検航走が10時30分スタート! こんなに早い時間に行なわれたのは初めてでは!? で、畠山が「前検を斬れませ~ん」と白旗を掲げていたように、その後に行なわれた記者会見ではそれほど足の良さを強調している選手はいませんでした。あえて言うなら、遠藤エミが「出足はよかった」、松本晶恵が「起こしから行き足が良かった」、樋口由加里が「山川さんと合わせてターン回りは分が悪い」、川野芽唯が「出足は弱いのかな」、小野生奈が「出足はそんなに良くなかった」、細川裕子が「出足がないんじゃないかな」、田口節子が「スタートで置いていかれる感じがする」といったあたりが気になったくらいでしょうか。

 ようするに、ほとんどの選手がモーターを受け取ったままスタート練習とタイム測定に臨んでおり、試運転もそれほどこなしていないなかでの前検だったのであります。会見は長きにわたって行なわれたので、平高奈菜は前検航走後にギアケース調整して試運転もしてから会見に来ており、「特訓では押さない感じだったが、調整後のほうがターン回りがいい」とのこと。畠山が斬れないのも無理はないというか。

 というわけで、会見で応えた意気込みと、気になったコメントを少々。

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3日目11R

①遠藤エミ(滋賀)

「SG経験で、精神的には前より良くなったが、旋回力、調整力がまだまだだということがわかった。今節はスタート集中して、優勝して帰りたい」

②長嶋万記(静岡)

「記念に呼んでもらえるようになtt、自分のターンが通用しないのがわかった。エンジンは上から下まで、自分のできる範囲で整備する。納得できるレースをして、最後は優勝したい」

③松本晶恵(群馬)

「今年の内容や過程は充実したものではなかった。今節、それと同じではこのままで終わり、となるので、がむしゃらに頑張りたい」

④海野ゆかり(広島)

「サボるのが好きな選手なんですけど(笑)、というかバーンと決めたらそれで行こうと決めることが多いですけど、今節はそれをやめて、ちょこちょこ動くと思う。(エース機の)期待に応えます!」

⑤川野芽唯(福岡)

「あまり気負うことなく、一走一走しっかり走れば結果につながると思います」

⑥樋口由加里(岡山)

「今年はパッとしない1年だった。でも最後くらいはいいところをみせたいので、優勝して帰りたい」

 

 11R組では、松本と海野が「いつも通り」を超えた何かをしたい、と語っている点に注目したい。また、遠藤と長嶋が、SGやGⅠの経験で見えてきたものについて語っている。語弊のある言い方になってしまうかもしれないが、ひとつの上の次元で物事を考えているのだ。それがこの舞台でどんな結果をもたらすか。

 

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4日目12R

①小野生奈(福岡)

「いつも通りにレースをして、結果優勝できたらいいな、と思います」

②寺田千恵(岡山)

「6回も出ていますので、そろそろ1回くらい優勝したい。というか、走ってみないとわからないことも多いので、今は神様にお祈りしてます」

③細川裕子(愛知)

「いつも通り、一走一走、頑張るだけです」

④山川美由紀(香川)

「4コースですが、大村の200mって難しいので、カドでもスローでもという感じ。(今年ラストのレース)自分も(クイクラが)ラストになるかもしれないので、頑張ります」

⑤平高奈菜(香川)

「今年はあまりエンジンが仕上がらない。今のエンジンは乗り心地が合わないですね。(クイクラは)いつも準Vなので、優勝したいです」

⑥田口節子(岡山)

「前回1号艇で(クイクラに)来た時には、気合が入った状態で来たんですけど、今回は状況も状況なので(F2)テンションが他の人より上がらない感じです。クイーンズクライマックスという緊張の中で生きていない。でも、わかる範囲のスタートは行きます」

 

 山川が今年ラストなんてありえないっしょ! こちらは小野が「いつも通り」とグランプリシリーズからの転戦組では唯一の回答。そして、初出場の細川も「いつも通り」。いつも通りがいいのか、いつも通りを超えたほうがいいのか、グランプリもそうだが、年末大一番の永遠のテーマかもしれないですね。(黒須田)