トライアル開幕! ということで、出場12人について触れることにしよう。
小野生奈……本体整備だろうか、川野芽唯がモーターを装着しようとしていたのを目ざとく見つけて、「呼んでくださいよぉ~」と整備室から駆け出てきた。モーター架台を置き場に運ぼうとして、川野に「いいって、いいって!」と言われながらも強引に奪い取ってレッツゴー! 元気いっぱいの賞金トップである。1R後には大山千広にアドバイスを送る場面も。
遠藤エミ……プロペラ調整に取り掛かっていた。わりと余裕があるようにも見えていたが、果たして。
長嶋万記……プロペラ調整に励む。マスクをしているので、表情ははっきりわからないが、目つきは鋭い。
寺田千恵……昨日もそうだったが、歩くスピードが遅いこと遅いこと。難しい顔をしているので、脳が激しく動いている分、足の動きが遅くなっているということか。岡山の盟友・福島陽子、福岡時代の盟友・武藤綾子と3人で話し込む姿あり。
細川裕子……本体整備。1R発売中に割り始めていた。
松本晶恵……本体整備。1R発売中には終わって、モーターを装着。装着検査を受ける間、カウリングのねじをきつく締めていた。これ、今垣光太郎もよくやっている。優勝戦などでカウリングが変わった時など。
海野ゆかり……ボートに乗り込んで丁寧な装着作業。同期の武藤綾子、岩崎芳美が囲んで、見守っていた。71期女子3人は本当に仲が良く、絡みは本当に多い。クイクラの舞台で戦う同期を後押ししているのだ。その後はペラ調整。
山川美由紀……レディースオールスターで話題(?)になっていたのが、「山川の日次カラーマスク」。毎日違う色のマスクを着用していたのだ。今節も出ました! 今日はもちろん赤色のマスク。BOATRACE振興会が作った6色マスクを華麗に活用しているのである。
平高奈菜……大きな動きは見られなかった。ただ、笑顔が非常に多く見られたような気がする。
川野芽唯……本体整備。それもかなり大掛かりで、整備士さんも心配そうに見守っていた。忙しそうだったので話は聞いていないが、クランクシャフトかセット交換か、とにかくそのレベルの大整備のようだった。
樋口由加里……今日も元気にピットを走り回っております!
見られたわけだ。2R発売中には着水。これがクイクラ組では最も早い着水となっている。
本体整備をしている選手もいるが、全体的には落ち着いた雰囲気が感じられた。焦りが見えるようなこともなく(樋口が走るのはもちろん焦ってるからではありません)、午後までたっぷりと与えられている時間をしっかり活用しようということだろう。
シリーズ組。1R終了後、宇野弥生が整備室に駆け込んでいる。宇野は昨日も本体整備をしており、1R4着を受けてふたたび本体を割っていた。後半は6R。時間がない! レース後に一服つけることもなく、即座に作業に取り掛かっていた。
2R、藤崎小百合が6着大敗。3連勝のあと、5着6着とブレーキがかかってしまった。ピットに戻り、仲間がクリーナーで操縦席の水分を吸い取っている間、力なくうつむいていた。その藤崎に淺田千亜希が声をかけ続ける。その言葉が、後半10Rでの巻き返しにつながるだろうか。
あと、中村桃香がいい雰囲気です!(PHOTO/中尾茂幸 黒須田 TEXT/黒須田)