BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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絶対エース17は中村亮太!!

(抽選前のつぶやき)
 去年の11月末から9カ月近くも稼働している丸亀モーター。で、地元のみならず全国のファンにバレバレだけど、当地には不動のスーパーエース機が鎮座ましましている。
 17号機
 天邪鬼な私は『BOATBoy』9月号でなんとか打倒17号機を担ぎ上げたかったのだが、不可能だった。それくらい抜けているし、初下ろしの新ペラ交換以外まったく部品交換していないのも好材料。直近の気配も抜群で、「今節で17号機を引いた選手は予選突破~優出までは当たり前、現時点でのV確率は控えめに見ても10%」とお伝えしておこう。
 この絶対エース含め、私なりの注目モーターはこれだ。

丸亀注目モーター
◎17号機(53.8%)
穴18号機(33.5%)
大穴50号機(29.9%)
△33号機(37.2%)
△63号機(47.5%)
△36号機(45.0%)
△29号機(36.3)

※シルシはBB9月号の鑑定

(いざ、モーター抽選へ!)

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 競技棟の抽選会場はいつもと変わらぬリラックスムードではあった。意外というか、周囲を見渡しても「17」という言葉は漏れ聞こえてこない。が、ガラポン抽選が始まると、全体的に私語や談笑が途絶え、ほとんどの選手が聞き耳を立てるようにして前方を眺めている。

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 なるほど。
 私はすぐに合点した。「17」という数字を口に出す必要がないのだ。ほぼ間違いなく52人の総意=共通言語だから。聞き耳を立てた選手たちは「17」以外の数字が出るたび、心の中で「よし、まだだ」「まだ出ない」などと呟いているような気がした。羽野直也が2連率2位の63号機を引いたときも、ほとんどまったく無反応だったし。

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 そしてそして、それは20番目あたりだったか、さり気なくガラポン機から滑り落ちた。
「じゅう、なな」
 読み手の選手班長・重成一人もさり気ない口調だった。そのせいか、引き当てた中村亮太も実に淡々と、さり気なく「17」と書かれた札を受け取った。で、さらに2秒ほどが過ぎてからニッコリと相好を崩した。同時にカメラフラッシュの嵐、嵐、嵐!! 周囲の選手たちもザワザワとしながら亮太の顔を見つめている。

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 自席への帰り道、亮太は何かしら一言だけ呟いたのだが、シャッター音と選手ざわざわ音とで聞き取ることができなかった。単純に喜びの発声だったか、それとも「F2だけど」的な自虐の言葉だったのか……。

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 中村亮太が絶対エース機を引いてから、多くの選手たちが賑やかに談笑しはじめた。分かりやすいというか当然と言うか、ガラポン機に聞き耳を立てる者はあの瞬間から誰ひとりとしていない。モーターに関する話題も聞こえてこない。でもって、その談笑のボルテージはいつもの抽選会よりもはるかに大きかった。
 みんな、心底アレを引きたかったんだろうなぁ。
 なんとはなしに悔しそうな選手たちの顔を見ながら、そんなことを思った。
 さてさて、そんなこんなで抽選会は「17」の独壇場だったわけだが、私が穴モーターとして期待している「18」を引いたのも……長崎支部の山口裕二! 今節は長崎コンビが大暴れしそうなムードですな!

注目機を引き当てた選手
◎17号機(53.8%)=中村亮太
穴18号機(33.5%)=山口裕二
大穴50号機(29.9%)=萩原秀人
△33号機(37.2%)=重成一人
△63号機(47.5%)=羽野直也
△36号機(45.0%)=守田俊介
△29号機(36.3)=秋山直之