BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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THEピット――2日目②水神祭など

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フライング2本持ちのハンデを跳ね飛ばして、4Rで倉持莉々がG1初1着。ピットに帰ってくるやいなや、声を出して喜びを爆発させた。

このレースの番組構成を裏読みすれば、F2でG1初出場の倉持は、地元エースの松本晶恵の噛ませ犬的存在だったはず。しかし噛ませ犬が逆に噛みつくことがあるのが、ボートレースの面白さである。

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勝利者インタビューが終わると、すぐに水神祭へと突入。東京支部の渡辺千草、平田さやか、廣中智紗衣などにエスコートされながら、倉持は水面際へやってくる。そのまま真っすぐ上に担ぎ上げられると、一回転しながら派手に着水!

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さすが(?)だったのは、水面に投げ込まれた後だ。元水球選手ということもあって、立ち泳ぎをすると、まったく顔が上下しないのだ。廣中も「まるで地に足がついているような安定感!」と感心していた。

 

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5Rを制したのは浜田亜理沙。女子戦で安定感抜群のレースを繰り広げているのに、なぜかタイトルレースになると不運な目に遭うことが多いレーサーである。14年レディチャンはコンマ01のF、18年関東地区選もコンマ02のF、18年びわこレディースオールスターは初日失格、そして今節も初日に不完走失格を起こしてしまった。しかし今日のレースは、田口節子や中谷朋子といった腕自慢を向こうに回しての逃げ切り勝ち。予選突破はなかなか難しい状況だが、気持ちを切らさずに明日からもいいレースをみせてほしい。

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6Rの勝者は池田明美。そして6号艇ながら2着をもぎ取ったのが津田裕絵だ。津田はこれで初日から②②②の好成績。1号艇なしで2着3連発なのだから上々である。現在A1級にいる津田だが、意外なことに、G1レースは未勝利。15年レディチャン、17年地区選、17年レディチャンなどで、何度も舟券にはからんでいるのだが、なぜか1着が取れていなかった。おそらく明後日には1号艇が回ってくるはずで、ここで水神祭をあげる確率は高い。もちろん今日までのレースを見れば、明日の12R3号艇で強豪を打ち負かして水神祭があっても不思議ではない。

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他に今節中の水神祭の可能性が残っているのは、高田ひかる、島田なぎさ、そして深川麻奈美ら。なかでも深川は明日の2R1号艇予定。連日の水神祭もありそうだ。

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選手控室の方から「おおぉぉ!」と大きな歓声が聞こえてきたのは7R。普段はレース中でも静かなピットだが、レースに動きがあると歓声が沸くときもある。このレースを沸かせたのは中里優子の大まくりだ。6コースからトップスタートを切って、一気に内を絞りにいく。結局、まくり切ることはできずに3着に敗れたが、レースに動きがあれば、結果に関わらず盛り上がるのは、ファンも選手も同じなのである。


(TEXT/姫園 PHOTO/池上)