BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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THEピット--4日目①勝負駆け

 1R発売中にピットに着く。
 艇を陸に上げているのは、渡辺千草(6R)、田口節子(7R)、津田裕絵(8R)、藤原菜希(9R)、西村美智子(9R)、渡邉優美(10R)、清水沙樹(10R)、中谷朋子(11R)、大山千広(11R)、新田芳美(11R)、中里優子(12R)、そして守屋美穂(12R)の12人。エンジンを外しているのは守屋だけで整備室で作業をしていた。それにしても見事なまでに、陸に上がっているのは、ほとんどが後半レース1回走りの選手ばかりだ。

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 9Rの藤原菜希はGⅠ水神祭とGⅠ初予選突破がかかる大事なレース。しかも1号艇。イン戦の信頼度が高い選手で、ここまでの動きをみていてもプレッシャーなどは感じないが、なかなか手強い番組に入ったのも確か。キッチリとスタートを決めて逃げられるか。

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 10Rの渡邊優美は5号艇で4着条件の勝負駆け。この一見楽勝にみえる外枠4着条件というのが、意外に難しく、これまでにハズしてきた選手を何度も見ている。今回がGⅠ参戦8節目。そろそろ初の予選突破を決めたい。


 11R新田芳美は2着条件勝負駆け。モンスターエンジン64号機大山がいて、さらに6コース。かなり厳しい条件になるが、展開を待って根っこ差しを狙ってくる。

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 ひとりだけエンジンを整備していた守屋美穂は12Rの1号艇。GⅡを優勝し今節の看板選手の一人だったが、44546着の成績で4日目を待たずして予選敗退が決定的。ただ、この時間からエンジン整備をしているのは、勝負を捨てていないことの表れ。何とか逃げ切りたいところだろう。

 それ以外の選手はみな着水。前半のレースとレース間の短い時間を使って試運転を繰り返す。確認できたのは、深川麻奈美、五反田忍、川野芽唯、水野望美、松本晶恵、魚谷香織、香川素子、今井美亜、樋口由加里、関野文、藤崎小百合、塩崎桐加、あたり。

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 関野文は6R1回乗りの1号艇。すでに予選敗退はほぼ決まったが、ここで勝てばGⅠ水神祭をあげられる。しかし対戦相手は、山川美由紀や遠藤エミと、けっこう脂っこい。キッチリとスタートを決めて、押しきりたいところだろう。

 3Rを逃げ切ったのは試運転を繰り返していた川野芽唯。3日目まで苦しい展開が続いていたが、イン戦をしっかりとモノにした。

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 香川素子はペラ交換が当たったのか4Rを逃げ切って今節初勝利。すでに予選通過は厳しいものになっているが、今節はわりとペラ交換した選手の足色が上向くケースが目立っている。後半レース、明日以降も注目しておきたい。

(TEXT姫園 PHOTO中尾茂幸)