BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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ここにも江戸川の特殊性

 今日は団体戦前、1R前にピット入り。装着場にはボートがあまり残っておらず、着水している選手が多いことがうかがえる。3日目ということで、個人戦においては予選後半に突入している。予選突破=24分の6は、たとえばSGの52分の18より確率としては厳しい。今日はひと足早い勝負駆け、という選手も少なくないわけだ。

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 装着場に置かれていた大塚康雅、佐藤隆太郎のボートにはモーターが乗っていなかった。女子では松瀬弘美も同様。3人とも終盤1回乗りと時間があることもあって、おそらく本体整備に取り掛かっているのだろう。おそらく? そう、ひとまずおそらくとしか言えない。これも江戸川の珍しい特徴なのだが、整備室は競技棟の4階にあるので、装着場(2階)からは様子がまるでわからない。そして、整備室は取材禁止エリアなので、上がっていくわけにはいかないのだ。というわけで、直前情報は要チェック。

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 1R、井上尚悟が逃げ切り。エンジン吊りを終えると、JLCの勝利者インタビューへと向かっている。井上、勝利者インタビューは初体験だとか。ルーキーズのほうにはこうした選手が他にもいるはずだ。まだ記念レースへの出走歴がない選手もいるし、ルーキーシリーズは女子戦のように勝利者インタビューは特に行なわれていない。やはりプロスポーツ選手たるもの、テレビに出て目立ちたいよね! というわけで、まだカメラの前に立って勝利の喜びを語ったことのない選手は、このチャンスにより奮闘を! 昨日「出たい」と言っていた門間雄大もね! あと、水神祭をまだしていない中村かなえも、F切っちゃったけど諦めるな!

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 今節は、支部勢力にやや偏りがあって、佐賀長崎山口福井兵庫徳島など参戦のない支部もあれば、岡山が2人、広島が3人、香川が2人と中四国もやや手薄となっている。一方で、地元東京支部は14人。というわけで、地元若手勢はエンジン吊りでも獅子奮迅なのだ。2Rでは、喜井つかさと平高奈菜が中四国からは出走。香川の柳澤千春と広島勢は平高のエンジン吊りに向かい、喜井のほうは岡山の森岡真希+東京支部。一見すると、宮本紀美のエンジン吊りかと見えるのだが、中心には喜井がいるのである。では宮本のエンジン吊りは、というと、宮本は4着だったので、喜井のエンジン吊りが終わった頃にボートが空を飛んでくる(運搬機は3艇までしかいちどに運べないので)。東京支部の面々は、喜井の作業が終わると宮本のエンジン吊りへGO!「ありがとうございました!」との喜井の言葉を背中で受けて、先輩のもとへと走るのだった。お疲れ様!(PHOTO/池上一摩 黒須田)