BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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限定連載④明日のブライトホース

4759今泉友吾(東京・112期)

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 地元のファンなら誰でも知ってる、スタートは無理せず、デビューから一度もフライングを切っていない超個性派ルーキーだ。もちろん同支部の橋谷田佳織ほどのスロースターターではないが、平均タイミングはコンマ20前後。スリットではほぼほぼ後手を踏み、1マークも包まれる展開が多いのに、そこからグングン追い上げて舟券に絡んでくる。そのターン捌きの見事さは、東都のエース濱野谷憲吾を連想させるほどだ。

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 今節も例によってコンマ20前後、のらりくらりのスタートから強烈な直線足と天性のターンセンスを武器に先行艇をゴボー抜き、気づいてみれば予選2位で準優のチケットを手にしている。そのレース足は鬼レベルで、ズッポリの2コース差し~ファイナル好枠もありえるだろう。
 デビューから20優出1V。去年12月の平和島で6コースから鮮やかに差し抜けて嬉しい初優勝を遂げた。優勝戦で足踏みした要因のひとつはやはりスタートか。明日以降もどれだけ踏み込むかでV確率が変動するだろうが、パワー的には多少の凹みは跳ね返せるはず。地元水面のメリットも活かしつつ、112期では山田祐也(8V)に次ぐ単独2位のV2を成し遂げてもらいたい。

4932新開 航(福岡・118期)

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 昨日の板橋侑我(12Rのアウトまくり~転覆、惜しかった!)と同じ118期。成績では宮之原輝紀、栗城匠、板橋の「118期・三羽烏」に及ばないが、こと意外性ではこの3人をも圧倒する超サプライズ男だ。まずはデビュー後の水神祭。2016年5月に同期の誰よりも早く勝ち名乗りを受けたのだが、その2連単配当は歴代断然トップのトップの57万9900円! さらに17年8月9日の初優出、18年1月14日の初優勝も、宮之原より早い一番乗りだった。何気に「持ってる男」なのである。
 そのレースっぷりも、足さえ仕上がればなかなかに男らしい。去年の秋あたりだったか、2号艇の新開は前付け艇を入れて3カド攻撃。猛然とまくったもののインに止められて2番手まで。が、それには飽き足らず、2マークで再び全速の強ツケマイを繰り出して先頭艇をびっしょりの引き波にハメてしまった。水面の上でも奇想天外なサプライズなのである。

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 この新開が大好物の私は、当欄にいつ載せようかいつ載せようか、と初日からその機を伺っていた。が、残念ながら実戦足が伴わない。「今節は新開らしい豪快な攻めはパワー的に無理かも」と思っていたところ、今日の12Rは展示タイム(6秒44の今日イチ)も道中の攻めっぷりも「おおっ!!」と唸らせるものがあった。ならば、ここで出し惜しみをしているヒマなどあるわけもなし。明日は3R5号艇の1回走。極撰に指定までもなく、アタマ決め打ちで勝負する、とお伝えしておこう。(photos/チャーリー池上、text/畠山)