BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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児島レディースVSルーキーズバトル 2日目回顧

今日は赤が大活躍! いや、紅組が活躍したわけではなく、赤いカポック、3号艇が勝ちまくったのである。


 その発端は4R。ほぼ横一線のスタートから、3コース3号艇の川野芽唯がジワジワと伸びていって、まくり態勢を取る。川野のまくりを読んでいたイン来田衣織も抵抗するのだが、その外を悠々と超えていき、スリット裏では5艇身差の圧勝劇に。


 団体戦の5Rは、赤丸急上昇中のルーキー常住蓮が4カドからコンマ07のトップスタートを決める。スリット通過後も伸びていき、内を叩きに行くのだが、それを3号艇3コースの金田幸子がガッチリと受け止めて、さらに先まくりを放つ。インの喜多須杏奈が金田に抵抗しようとするのだが、機力差もあって、金田が上を叩き切って勝負あり。金田は前検では泣きコメントを入れていたが、モーターの雰囲気はかなり良くなっている。


 6Rの3号艇は山川美由紀。スタートはコンマ16の切れ順は5番手。ひとつ内の深川麻奈美もコンマ15のスタートを決めており、普通ならまくりが難しい態勢である。
 しかし「スタート遅れた」と思ってフル被りで握っていた分だけ艇が伸びていくと、団体戦なんて関係ないとばかりに、すぐに2コースの深川を絞りその勢いでインの原加央理も切り捨てて、強烈な絞りまくりを成功させた。山川にあっさりと絞られた両者だったが、深川が3着、原が4着をキープして、無事に紅組がポイントを手に入れている

 赤いカポックの勢いはまだ止まらない。


 7Rの3号艇は新開航。1Rでは5コースから一気にまくり切る強烈な足を披露していたが、3コースでも凄まじかった。4カドの安井瑞紀がコンマ07のトップスタートを決めたのだが、コンマ14スタートのカド受け新開が一気に伸び返して、絞りまくりを放つ。行き足から伸びが鋭く、スリット同体からでもまくり切れるような機力に仕上がっている。現段階では節イチといっていい足である。


 8Rの3号艇は寺田千恵。こちらは団体戦を少しは意識したのか、スタートを決めた後で絞りにいかずにハコまくり。結果、渡辺千草が4着、野田部宏子が5着に残ったため、紅組のポイントにもつながった。

 結局、4Rから8Rまで3号艇のまくりが5連チャン! しかも4Rが15年クイクラ優勝の川野女王、5Rが13年レディチャン優勝の金田女王、6Rがレディチャン4回優勝の山川女王、8Rがレディチャン2回優勝の寺田千恵、奇しくも赤いカポックをまとった歴代女王の3コースまくりが決まり続けたのであった。


 10Rの3号艇は田口節子。またもや赤いカポックの女王が3コースまくり5勝目をあげるのかと思いきや、進入にまさかの動きがあった。動いたのは6号艇の溝口海義也。5枠島川は126期の若手なので入れてくれるだろうし、4枠畑は同期、3枠田口は抵抗するだろうが、2枠来田は進入に動きのあるレースのスロー経験があまりない。構成上も内が取れそうな番組になっていたのである。


 展示ではスロー3コースを選択するもドカ遅れになってしまった来田は、せめてスタートがわかるところ、とばかりにオレンジブイ起こしのスロー4コースを選択。今節初の非枠なり進入は「1362/45」で固まった。

 進入も波乱だったが結果も大波乱になる。100mを切る起こしになったイン高橋淳美がコンマ06のフライング。大外6コースからコンマ01のスタートを決めた島川海輝が、あっという間に内3艇を叩き、高橋と田口の間に突っ込むまくり差しを放つと、バックは独走。1号艇のフライングがありながらも、3連単はマンシュウ決着になった。


 126期デビュー2年目の島川はこれが通算6勝目。デビュー3節目で初勝利をあげるも、その後はフライングの影響で出世が遅れてきた。しかし、養成所時代はリーグ勝率6.47を記録して終了記念競走にも出場していた逸材。今日の勝利をキッカケに一気に伸びてきそうだぞ。

(PHOTO/池上 TEXT/姫園)